先週の前半は宮城県と山形県のトウキの一年栽培の生育状況の確認に出かけてきました。
宮城県のトウキは、6年前から一年栽培の試験栽培を行なってきましたが、加工された当帰が昨年6月から日本薬局方合格品として、福島県立医科大学会津医療センターでの使用が始まりました。それを受けて、今年は栽培面積を拡大し、宮城と山形で計約1.5haの作付けを行ないました。宮城県、山形県などでは、高温と少雨が続いた影響により、株はやや小ぶりのようでした。また、乾燥により葉が肉厚になり、高温の影響で黄変してしまった株も一部で見られました。
栽培中のトウキ(宮城県)
栽培中のトウキ(山形県)
これまで、種まきから収穫まで、2年を要していたトウキの栽培を1年で収穫することができるメリットは生産者にとっては非常に大きいと思い、粘り強く研究を続けてきました。今年の秋には安定的に生産・供給ができることを確認し、来年は栽培方法の普及と栽培地の拡大を図っていく予定です。
「薬草は天然物なのだから栽培すること自体そもそもナンセンス」
「2年かかるものは2年かけなければいけない!」
「1年栽培の研究をする理由がわからない」 ・・・。
いろいろなことを言われてきましたが、栽培研究を進めて行く上で、作り手は生産者であり、それぞれに生活があり、安価で良質な生薬を求めている漢方医とそこに患者様がいらっしゃることを忘れてはいけないですね。
(渡辺 均)
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