2013年8月14日水曜日

ムラサキ


ムラサキ(Lithospermum erythrorhizon)は、
日本、東アジアに自生する多年草で、乾燥した根を生薬や染色の原料として用います。

生薬名では紫根(シコン)と呼ばれ、
主成分であるshikoninには抗炎症、肉芽増殖促進などの作用が認められています。

科名はムラサキ科Boraginaceae(ボラギナケアエ)で、
有名な痔の薬の名前はこの植物の科名が由来となっています。
佃煮とはおそらく違います。


また、ムラサキは発芽が困難で管理の難しい植物と言われており、
園芸的な生産は進んでいません。
実際はムラサキの生理生態が詳しくわかっていないというのが正確かもしれません。


また、よく似た種にセイヨウムラサキ(L. offcinale)があり、
ムラサキよりも花が小さく、やや黄色味がかっています。
葉の形や粗毛の多少など違いがみられるようです。


こちらの写真はムラサキとされる種子をまいて、生育させているものですが、
どうでしょうか?






花は4~6ミリで小さく、粗毛も少ないように感じます。
花色は白ですが、黄色味があるといえばそのように思えてきます。
表現型を見る限り、セイヨウムラサキか、ムラサキとの交雑種の可能性も考えられます。


交雑種がムラサキとして出回っていたら大変ですよね。
まだ咲き始めでしたのでこれからしばらく様子を見ていきたいと思います。

��新藤)


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