2019年3月14日木曜日

播き方改革

いつもドラムシーダーという便利な播種機を使って、
チャチャっと数秒で終えてしまう播種ですが、
時々、このドラムシーダーが使えない品目があります。


例えば、マリーゴールド種子のように細長かったり、
ジニア種子のように扁平だったり、
ゴーヤ種子のように大きすぎたり、、、

こういった品目は、少し時間はかかりますが、
ピンセットや紙を使って手播きしたり、
バットやポットにバラまいて移植したりしています。

もう一つ、ドラムシーダーが使えないカテゴリーがあるのですが、
何か分かりますか???





答えは、種子が小さすぎる品目!
ドラムの穴に、種子が吸い付くどころか吸い込まれていってしまって
きちんと播種することができません。

種子が小さいトルコキキョウやペンタスの場合、
種苗会社が綺麗にコーティングしたものを販売していますが、
自家採種の種子や持込みの種子は小さい姿そのまま・・・
手播きしようにもケシツブですので上手に播種できません。
くしゃみでもしようもんなら・・・(お察しください



今回 播種のアカネ科フタバムグラは、
種子が小さすぎる上、多粒播きで、トレー数も多いという三重苦。
もちろんコーティングは無し。

そこで、労力をかけず・早く・均一に播種するため、
種子をゲルに吸着させる方法でチャレンジしました!


まずはゲルの元となるアルギン酸ナトリウムにアルコールと水、
種子を加えてよーく攪拌します。


これをスポイトで吸い上げ、
一滴ずつセルトレーに落としていきます。



土の上のゲルは、水まんじゅうというかスライムというか、
ぷっくりドーム状になりました。
この中に複数粒が入っています。
目を凝らしても種子は見えません。


だんだん親指が痛くはなってきますが、
慣れれば結構ハイスピードで播種できます。



覆土はせずにこのまま灌水して播種終了。


めったに行わない播種方法で、ちょっと新鮮でした~
上手に播けているのか?
発芽が楽しみです。





(池田)









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