2019年3月1日金曜日

花の香りに酔い痴れて 第6回 クリスマスローズ

 こんにちは。学部3年の下重(しもじゅう)です。

 ここ2回ほどは、ユーカリ、ペパーミントと、「葉」が香る植物をご紹介していましたが、今回はクリスマスローズという「花」の中で芳香性のある原種や品種をご紹介いたします。


 すでにご紹介していますので、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、私も216日に「第17回 クリスマスローズの世界展」に行って参りました。



 クリスマスローズ(Helleborus)は、キンポウゲ科クリスマスローズ属の植物です。フクジュソウやアネモネと同じキンポウゲ科ですので、似たような花の形をしたものも多く存在しています。

 沢山の品種のクリスマスローズが展示・販売されている中で、私は、芳香性のある原種や品種に注目して観賞しました。


 1つ目に、「芳香の原種」であるリグリクスをご紹介いたします。




 リグリクス(H.liguricus)は、北イタリア・フィレンツェの近郊リグリア湾が原産であることから、その名が付けられています。

 グレープフルーツのような柑橘系の香りがすることに加え、薄黄緑色の花が咲くことが特徴です。また、他の原種の多くは秋に落葉しますが、リグリクスは常緑です。



 2つ目に、ボッコネイをご紹介いたします。こちらも「芳香の原種」になります。



 ボッコネイ(H.bocconei)は、バルカン半島を中心としたヨーロッパに自生しています。

 葉の切れ込みが大きく、花は黄緑色でやや小さめです。



 3つ目は、加藤農園さんで育種されたクリスマスグリーンゴールドです。




淡黄色の花が咲き、葉少し黄色がかっている品種です。

ここからは、「新花コンテスト」の入賞花や出品花から、いくつかご紹介いたします。



1つ目は、花郷園さん出品の「Happy Bnde」です。



 先ほどご紹介したリグリクスを交配に用いており、芳香性を持っています。


 2つ目は、野田卯一郎さん出品の「矮性斑入りボッコネイs.」です。こちらは、「新花コンテスト」で特別賞・サカタのタネ賞を受賞している品種です。



 芳香性を持つ緑色の花を咲かせる品種です。

 3つ目は、加藤農園さん出品の「ピーチコロン」です。こちらは、「新花コンテスト」で特別賞・ミヨシ賞を受賞している品種です。



 淡いピンクの芳香性を持つ花を咲かせる、フレグランスクリスマスローズになります。
 今回、「第17回 クリスマスローズの世界展」において、様々なクリスマスローズを観賞したことで、クリスマスローズの草丈や花色、芳香性などにおける多様性を再認識することができました。

 また、来年も「クリスマスローズの世界展」で、芳香性を持つ新品種を発見してみたいと考えています。


(学部3年:下重)

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