2019年3月12日火曜日

No.1 決定戦

 先日移植したトチバニンジンの芽が動き出しました。少し不気味ですが、春を感じます。

 さて、今日ご紹介するのは、オタネニンジン1年生苗の生産用土の検討についてです。今回試作を行った土の種類は12種類。まずは、単体の用土がどのような影響を及ぼすのかをしっかりと確認するため、黒土単体2種類、腐葉土単体2種類、鹿沼土細粒単体、ピートモス単体、バーク単体、パーライト単体 + 独自ブレンドが2種類、播種用用土2種類としました。まずは、このなかからNO.1を決めます。


 オタネニンジンの一年生根に求められるのは、根の長さ、まっすぐさ、太さです。さらに、今回の試作では、2種類の微生物資材の影響も調査します。オタネニンジンは、ある特定の根粒菌が生育に良い影響を及ぼすことが、海外の研究で明らかにされています。しかし、必ずしも微生物資材を投与することが良い結果を生み出す訳ではありません。資材の菌相や、生産用土の菌相が非常に重要です。仮に、資材の菌相がオタネニンジンにマッチしていても、生産用土の菌相が大きく異なっていれば、資材で投与した微生物が、淘汰(影響力が低下)されてしまうためです。
 この試験から、最適な生産用土を決定することは出来ませんが、オタネニンジンの生産に適した、土壌の物理性(根の形状に影響)、化学性(根の肥大に影響)、生物性(根の肥大に影響)を検討し、さらなる試作によって、真のNo.1が導き出されるかもしれません。


(黒沼)



~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

トレイ販売を始めました。
詳しくはホームページへ!
花卉・苗生産部トレイ販売ページ

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

0 件のコメント:

コメントを投稿