2019年3月6日水曜日

ゆらいたんさく


 こ゛ん゛に゛ち゛は゛。

 …と、常に鼻声になるほどに花粉が飛び回る季節になりました。
 雨が続いた後の晴れの日は、外に出ることが怖いほど。
 花粉を遮断するメガネを本格的に検討したくなってきました…。


 さて、先日は春の訪れを感じさせる花をご紹介しましたが、実際に外で咲いている花はまだまだ少ない中での1000属検定が開催されました。
 といっても、新年度への移り変わりの頃ということもあり、参加者は今回はじめて受験する1人のみ。
 ということで、解答終了後じっくり時間をとって実物解説をおこないました。



 1000属検定において、学名とその科名、和属名、および代表的な種名をセットで覚えることは、花卉産業をはじめとする植物の業界で話をするための基本的な知識を得ることにつながります。


 そのなかで、最も重要な「学名」には、流通している品目名そのままの名前もありますが、なかなか馴染みのないものや記憶に残りづらいものも数多くあります。

 そんな暗記物を手助けするものとして、その学名の由来を調べてみると、名前の語源や、それにまつわるエピソードが見つかることもあります。
 それらと、学名、植物の形、および和属名をセットで覚えることで、頭の中に入りやすくなるのではないでしょうか。


 例えば上の写真手前にあるMonstera モンステラは、ラテン語のMonstrum(モンストラム)という「怪物(=モンスター)」や「異常」といった意味の言葉に由来するといわれています。
 隙間のあいた葉が幾重にも重なった葉は、原生地である熱帯雨林でみると確かに怪物のようにも見えるかもしれませんね。

 他にも、園芸品種や山野草として見るCampanula カンパニュラは、ラテン語のCampana(鐘)+ -ula(小さな)に由来するといわれており、実際に花の形が釣鐘状であることからイメージしやすいかと思います。

 また、前回に紹介したギリシャ神話の逸話に由来するAdonis アドーニスなど、エピソードとセットで覚えるのも面白いですね。

 まぁ気になった学名の語源を調べてみると、それなりの確率で人の名前に由来していることもあるので、全てにおいて使える方法ではありませんが、暗記物を覚える方法のひとつとして、試してみてはいかがでしょうか。






 先日の研究室ゼミの終わりには、今年度にC級を合格した卒業生に向けて、渡辺准教授より認定証と免状の授与が執り行われました。 

 新年度より新たな職場で活躍する際には、1000属検定を含め、ここで得た知識や経験を糧に羽ばたいていってくれることを期待しています。


安藤匡哉

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