試験栽培完了

　「最強台風」とも呼ばれる非常に風の強い台風が本州を跨ぐように駆け抜けていきましたが、皆さんのお近くではいかがでしたでしょうか。

　柏の葉では昨晩からかなりの強風が吹いていましたが、ハウスが倒壊するなどの被害までには至らずに済みました。

　春から秋にかけてのハウスのスペース活用も含め、今年の4月より開始した薬用機能性植物のハウスにおける試験栽培。

　暦の上では（気温はまだまだ？）秋を迎え、花卉苗生産部としての秋冬ものの準備が始まるころ、複数回収穫を重ねた試験栽培を完了し、ハウス整理と株の廃棄をおこないました。

　春、大きなポットやトレーの真ん中にちょろっと植わっていただけの苗。

　ハウス内でぐんぐん育った先から、何度も収穫を繰り返しました。

　1500以上のポットと、400以上のトレーを、次々と運搬車へとひっくり返していきます。

　長く栽培していたものですが、捨てるとなれば半日で完了してしまいました。

　大きく生長する傍ら、色々と問題点もみられました。

　同じように管理しても、弱ってしまう株もちらほら…。

　収穫時のカットの仕方から、季節変化に伴う灌水頻度の見直し、etc.…。

　来年度以降の栽培の課題として、非常にためになる試験となりました。

　加えて、何サイクルの収穫で、どの程度の収量がとれたのか。

　季節による気温変化とそれに伴う収量増減はいかほどか。

　資材と人材コストに十分に見合う収量を確保できるのか。

　などなど、これからのデータ整理も含めて、今回の試験で得られた記録を振り返っていきます。

(安藤匡哉)

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