2019年4月22日月曜日

苗生産の基本の基

新学期が始まり、各学年、学科の実習もスタートしました。
園芸学科3年生の栽培・育種学専門実習の花卉・苗生産の初回は、セルトレイへの用土の充填(じゅうてん)と播種(はしゅ)を行ないました。

いくら機械が自動でセルトレイへ次々と土を詰めてくれても、1時間に10万粒の種子を播いてくれる機械があったとしても、それを使う人がその種子に合った最も良い条件で土詰めや播種をしなければ良い苗は得られません。また、将来の就職先に自動の用土充填機や播種機があるとは限りません。機械が無くても自分でできることが大切です。

ということで、最初の実習は機械に頼らずに手作業でセルトレイへの土詰めの実習です。最初に播種用土に配合されているおもな用土の種類を説明し、実際に触れてもらいました。その後のおもな手順は・・・

・播種用土を袋から取り出し、適量を大き目の容器(プラブネなど)に入れ
・粒径の粗い土の塊を取り除き、もしくは細かく砕いて、土質を均一にする
・ジョウロで水気を加え、湿り気が均一になるまでよく混ぜる



湿り気が均一になるようによく混ぜる

・土を軽く握って形が崩れなくなれば加水は完了
・土を奥側(上側)に集め、空いた手前側に空のセルトレイを置く
・各セルに用土が等量入るように上から充填
・さらに手のひらを使ってセルトレイに沿って充填


手のひらを少し丸めて・・・

・セルトレイの端は土詰めが甘くなりやすいので注意
・余分な用土を取り除きセルの真ん中が少し凹むくらい取り除いたら土詰め完了


土詰めが完成したセルトレイに今回は、ニチニチソウとマリーゴールドを播種しました。上の画像のように上手に土詰めができていますね。

土の詰め方が甘いと、セルごとの土の量にばらつきができてしまいます。そうすると、植物体の生育にも影響が出てしまいます。良い苗を作る基本は均一な土詰めからですね。この実習を通じて、基本的な栽培技術を身に付けて欲しいと思っています。



(渡辺 均)
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