2019年1月10日木曜日

冬の救世主?

日が暮れ、真っ暗な育苗ハウス




静寂に包まれて・・・・・



いるかと思いきや !

実はかーなーり騒がしいんです !



暗闇のハウスに響くのはボーっという機械音。
それにガサガサという衣(?)擦れ。



動くものの何も無いはずのハウス内ですが、
奥の方をよーく見てみるとなにやら光がチラチラ。

























(一番上の写真とは違い、隣のハウスの電気を付けました。
 画像の照度もかなり上げております。)


近付いてみると、大きな機械の中に光が。

























写真だと電気みたいに見えてしまいますが、
中には重油が入っており、小窓から見えているのは炎です。

ボーっという音の正体は、加温機!

燃焼音でした。

この加温機から、繋がったダクトへ温風が届きます。
ダクトは普段はペチャンコの筒ですが、
設定温度より室温が下がって、加温機が稼働すると一気に膨らみます。
壁に沿って這わされており、所々にこぶし大の穴が開いています。
その穴からハウス全体に温風を届けているのです。

ダクトの端は、この通り。
























人一人が、通れそうな空洞から暖かい空気が排出されます。
端から出た風が、扉の内張のビニールをバタバタと揺らし、
衣擦れのような音を出しているのでした。



こういった暖房システムのおかげで、
日本では寒すぎて育たないはずの植物も季節を間違えて花を付けております。

























コショウ科コショウ(Piper)の花房 (開花まであとちょっとかな)



























ウマノスズクサ科アリストロキア(Aristorochia) 花弁に見えるのはガク





暖房の植物への効果を実感しつつ。

ハウスが騒がしいということは、つまり外気温が下がっているということ。

外に出る扉を横目に、ダクトの前にしゃがんだが最後、
そこから動けない日々が続いています。




帰りたいけど外に足を踏み出せないよぉ~





(池田)



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2 件のコメント:

  1. すばらしいですね。背丈が低いのに穂が出てきたのですね。
    数メートルくらいまで育たないと開花しないと聞いたことがあるのでびっくりしました。関東で趣味でコショウ苗を育てており、行灯仕立てにしていますがなかなか開花しません。

    返信削除
  2. バナナんぼ様
    いつもご覧いただきありがとうございます。
    返信が遅くなり申し訳ございません。

    コショウの栽培は非常に難しいですが、
    関東では梅雨時の高温多湿で日陰になる条件が最も適しています。
    一年中梅雨時のような環境条件を整えてあげるとよいかと思います。
    夏はシェードなどで日陰にし、
    冬は10℃以上、できれば15℃くらい、
    乾燥にも弱いので、霧吹きなどで葉水をこまめに与えるとよいでしょう。
    肥料は草花ほど必要としませんが、
    水のやりすぎ、乾かしすぎには注意が必要です。

    年間を通して環境ストレスをなるべく与えなければ、
    開花してくると思います。

    今後ともよろしくお願いいたします。

    返信削除