園芸学科2年生の実習で、毎年ペチュニアの挿し芽の実習を行っています。今年も4班に分けて11月~1月の間に実施しました。
最初に一般的な栄養繁殖のペチュニアを例に、培養苗の維持管理からセル苗やポット苗、鉢花が生産されるまでの流れについて説明します。何でこの時期に挿し芽をするのか?
それから、作業手順、用具、穂の大きさなどすべて細かく決められた中で、いかに素早く、丁寧に均質な苗生産を行なうのかが重要なことを理解して貰います。ただ、穂を採って挿しても良質なセル成型苗はできません。
ハサミを使っての採穂
これまでは、両刃のカミソリを割って使って採穂を行っていましたが、安全面を考慮して、一昨年からハサミを使用しています。ウイルスの感染を考慮して、親株ごとにハサミを変えますので、その分、ハサミがたくさん必要になりますが・・・。
挿し穂の調整。下葉を2枚ほど切除します。
水を張ったバケツの中で吸水
2.5㎝の長さに切り、下葉を2枚ほど切り取り吸水させます。1人100本穂を採ります。
200穴のセルトレイへの挿し芽
穂を採り終わったら殺菌剤に浸漬してから、ピンセットを使用して、1本1本丁寧に挿していきます。上の画像の学生さんの挿し穂は、穂の大きさ(葉の枚数)がまちまちですね~。大きい穂があったり、小さい穂があったり・・・。このくらい大きさいが違ってしまうと均質なセル成型苗になりませんので、小さい穂は挿さずに抜いて、大きい穂の下葉を一枚取って調整すれば、穂が揃いますね。
将来、業界人になるためには、植物との距離(目線)をもっと詰め、細部にまで注意を払い、良いものを作るためにはどうしなければならないかを考えながら作業をして欲しいですね。何事も経験ですが、確かな目とスキルをもって欲しいと思っています。
(渡辺 均)
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