正月休みもようやく和らいできたこの頃ですが、相変わらずの凍えるような寒さが続きます。
朝晩の道路のマンホールなど、凍った箇所には注意が必要ですね…特に受験生はゲン担ぎとしても。
今週から学生も授業が始まり、合わせて実習も開始しました。
今回の実習では春先から母の日の出荷に向けた商品となる、鉢花やそれに移植するためのポット苗へ、施肥と薬剤散布を行いました。
冬場であっても暖房の効いたハウス内では、緩慢であれ植物は生育しつづけます。
出荷時期的に昨年から挿芽やポット上げした苗は、今まさに株を充実する時期。
日の出ている時間は短いですが、あまり曇らない冬晴れが続く中、ゆっくりじっくりと葉を増やしています。
そのタイミングを見計らって栄養を供給することで、春に向けた生長を促していきます。
また、暖かなハウス内は虫たちにとっても魅力的な極楽。
さらに美味しそうな葉をどんどん出している植物は格好の標的です。
被害が出てくる前に、予防も兼ねて粒剤を散布しておきます。
母の日を待つカリブラコアはまだ小さなポット苗。
これら大量のポット苗を相手取る場合には、効率的かつ省力的に薬剤散布を行わなければなりません。
手先指先、腕の使い方による個人の動作の簡略化、技量の向上もさることながら、どのようなルートで、どこまでを個々の範囲として行うのが全体の短縮化に繋がるか。
それらによって何鉢、何ポットを何人で、どのくらいの時間がかかるのか。
さらに、継続して作業した際の疲れによるタイムロス、それらを緩和するために必要な休憩間隔…。
様々な要素を考え、最も効率的な作業、それによる大きな成果を狙うため、日々のちょっとした作業にも頭を働かせつつ、糖分を求める身体に温かなお汁粉を流し込み、寒い冬を乗り切っていきます。
(安藤匡哉)
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