記念写真を撮りに来たであろう家族のなかで、娘さんよりも嬉しそうなお父さんの姿にほっこりしていました。
連日厳しい寒さが続くと、身体も冷えて硬くなっているように思います。
暖房の効いた部屋内での作業ならぬくぬくですが、屋外やハウス内での作業は暖かい季節に比べて動きが鈍いうえ、疲れが早いように感じます。
植物たちもこの時期には生長を終えて枯れる一年草もいれば、養分を移した地下の根や茎だけで生き残る宿根草もいます。
もちろん冬だろうとおかまいなしに緑を残して元気な姿を見せる常緑の木本類もいますが…。
また、越冬するもののなかには、暖かい時期とは全く異なる姿を見せるものも多くみられます。
ダンギクは茎を伸ばした株元を木質化させ、付近の芽から通常よりもかなり小さい葉を集中してつけた姿に。
タンジンは根出葉をロゼット状に展開しているのは暖かい時期と変わりませんが、こちらもより厚く小さな葉を展開。
また、ヨモギも地際に広がるように短く小さな芽を複数つけています。
このように緑は残しながらも普段よりも縮こまった姿で冬を越す多年草も数多くみられますね。
低温という厳しい環境下では、他植物の多くもエネルギー資源を節約するために、地上部をなくすか小さくすることから、他の植物によって光を遮られることが少なくなります。
であれば、茎を限りなく短くして葉にエネルギー投資することで光合成の効率をアップさせたり、根に栄養を蓄えて冬をじっと耐えるスタイルとして、縮こまった姿は理想的な姿。
また、地際では日射で暖められた地熱によって葉の温度が上がり、光合成能力もアップすると考えられます。
加えて、葉を地際に集中させて目立たないことで、動物から食べられるのを免れたり、人が草刈りをする際に刈り取りを回避する可能性を高めたり。
考えるほどになるほど、したたかな戦法だと感心してしまいます。
寒い冬。
布団にくるまってぬくぬく過ごしたい気持ちもありますが、暖かくなる季節にやれることを計画し、それに向けた準備をじっくりと進める季節にしたいものです。
(安藤匡哉)
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