2019年1月4日金曜日

花の香りに酔い痴れて 第3回 ローズマリー

 明けましておめでとうございます。学部3年の下重(しもじゅう)です。
 本年も、花卉・苗生産部、花卉園芸学研究室を宜しくお願い申し上げます。

 本年も、私が興味を持っている芳香性のある植物を紹介していきたいと思います。
 第3回は、ローズマリーをご紹介いたします。


 千葉大学環境健康フィールド科学センターの1000属ハウスの外で管理している植物の中に、ローズマリーがあります。



 ローズマリー(Rosmarinus officinalis)は、シソ科マンネンロウ属の植物です。
 ローズマリーは、石灰質土壌で日当たりのよい山の傾斜地に自生していることが多く、スペイン、チュニジア、フランス、モロッコ等で栽培されています。

 ローズマリーの属名のRosmarinusは、ラテン語で「海(marinus)のしずく(ros)」を意味しています。
 また、「聖母マリアが、白色の花が咲くローズマリーに青色のマントを掛けた所、ローズマリーの花色が青色に変わったことから、『マリアのバラ(Rose of Mary)』と呼ぶようになった」という伝説もあるそうです。


 「海のしずく」という属名(Rosmarinus)や先述の伝説の内容から、ローズマリーは「青色」の花が咲くイメージが持てますが、青色以外にも、紫色、白色、ピンク色の花を咲かせる品種もあります。


 1000属ハウスの外で管理しているローズマリーの花を観察すると、淡青色の可愛らしい花を咲かせていました。



 花に続いて、葉にも注目してみると、先週のラベンダーと同様に、対生(1対の葉が向かい合って1つの節につくこと)であることが分かります。
 ローズマリーの精油(エッセンシャルオイル、植物の芳香物質を抽出したもの)を製造する際には、「花」に加えて、この「葉」も使用されます。



 ローズマリーの精油には、カンファ―(カンフル、樟脳)と呼ばれる成分が含まれており、古くから防虫剤の原料として用いられています。
 また、ローズマリーは、生育地や気候、土壌等の生育条件が異なると、精油の構成成分に違いが生じることがあり、香りや作用が異なることが分かっています。

 ローズマリーの精油は、リフレッシュ効果、集中力を高める効果等を示すとされています(個人差があります)
 私自身、講義や就職活動、卒業に向けた研究等で忙しくなりますが、ローズマリー精油の刺激的な香りを嗅いで、頑張ってまいりたいと思います。


(学部3年:下重)


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