2017年2月1日水曜日

栽培の隠し技?

 暦の上では2月に入り、梅の花もほころび始める今日この頃ですが、寒風吹きすさぶ帰り道に立ち寄ったコンビニのおでんコーナーが撤去され、物悲しい気持ちになりました。
 まだまだ暖かいものが恋しい季節ですね。


 先日の実習では、以前に鉢上げしたカリブラコアの施肥と薬剤散布を行いました。


 ずらっと並んだカリブラコアの鉢。
 なかなか気合が必要そうです。



 1粒あたり約1gの固形肥料を1鉢に910粒ほど撒いていきますが、株と株との間の土部分に3粒程度置きます。



 このように粒が固まってしまうと、鉢内で肥料濃度の差ができてしまい、株の生育差が生じてしまいます。
 そのため、3粒程度ずつ3ヶ所に分配して、出来る限り均一に肥料効果が上がるように気をつけます。

 灌水時に水流が強すぎると移動してしまうので、そちらも注意ですね。



 アブラムシをはじめとする花卉類の各害虫に効果をもつ薬剤の散布には、以前にもご紹介したショットくんを使って、1鉢あたり1gずつ分配します。


 この薬剤は灌水時に溶け出した成分が植物の根から吸収され、植物体の中へ浸透して効果を及ぼす、浸透移行性を示します。

 そのため、こちらも固形肥料と同様、1ヶ所に固めて効果が偏ってしまわないように、うまく鉢内に分散したいところですが、なにぶん1ヶ所にまとめて出るような仕組みの道具であるため、散布にもテクニックが必要になります。



 こうなってしまうと複数株植えてあるような場合に濃度差が出てしまいます。

 少し高い位置から、くるりと回しつつ散布するのがポイントですが、植物体にも少しかかってしまうため、散布した後に植物の上を軽くはらって薬剤を落とします。
 学生たちも最初のうちは1鉢の散布に時間がかかり悪戦苦闘しているようでしたが、慣れてくるとテンポよく散布できるようになりました。


 単に農薬散布といっても、細かいテクニックを駆使することで、より効果的にクオリティの高い生産物を作ることを心掛けていきたいものです。

(安藤匡哉)

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