台風の前に

　8月も中盤となり、そろそろ暑さにも慣れてきた頃ですが、植物たちへの灌水は相変わらず大変です。

　そんななか、この季節のもう１つの心配事である台風がやってきました。

　苗生産では基本的にハウス内で管理している植物が多いため、強風による植物への直接の被害はあまりありません。

　しかし、ハウス自体や露地に置いてある資材への被害には気をつけなくてはなりません。

　雨が入らないように天窓や側窓を閉めた上で、巻き取り機の棒が風でバタついてビニールを破いたりしないよう固定したり。

　ポット用のトレイが倒れて壊れたり、どこかに飛んでいかないようにまとめておいたり。

　晴れ間が覗く度、ハウス内の温度が上がることにドキドキしながらも、怪しい雲がまだ遠くに見える間にこれらの準備を済ませてしまいます。

　部屋の近くの植物も身を寄せ合って風雨を凌ぐ準備をしています。

　明くる日、特に被害もなく無事を確認できました。

　蒸し風呂サウナ状態のハウスを急いで開け放つのが、次の日の最初の作業です。

（安藤匡哉）

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