昨日の園芸別科の実習では、「土」を作りました。
「土」と言っても培養土。
手作業です。
ある学生さんからの質問。
「機械(用土ミキサー)を使えばいいんじゃないですか?」
おっしゃるとおり!
苗生産部では、通常、「用土ライン」と呼ばれる、自動的にピートモス、赤玉土、パーライト、堆肥や元肥まで、指示(プログラム)通りの配合で混合してくれる機械を使用しています。
これを使えば、いくつかボタンを押すだけで、希望通りの配合の培養土が、どんどん出てきます。
植物生産の省力化、効率化に貢献してくれています。
でも、
学生さんへの答えは、
「今日はあくまでも手作業で、培養土を混合します!」
しかも特別な配合のものではありません。
いつも用土ラインから出てくる用土と同じ配合。
理由は、
「学生さんに、普段は自動で出てくる培養土の配合や、それぞれの素材の役割、作り方をしっかり身につけて欲しいから。」
ベースとなるピートモスを山にして、
適度な水分を与えながら、
赤玉土、
パーライト、堆肥、元肥などを載せて、
角スコップで、投げる!
でも、なんの工夫もなく投げていても上手くは混ざりません。
山の裾野から順に、スコップですくうと、山の尾根から徐々に赤玉土やパーライトが滑り落ちてきます。
スコップを順手で持って、投げる時にはほどよく手返しを加えて、山を移動させます。
できるだけ足腰、腕に負担をかけないように一連の動きをするのが大切です。
山を何度か繰り返し、移動させると、ほどよく、それぞれの材料が混ざり合った培養土が出来上がります。
出来上がった培養土は、「フレキシブルコンテナバッグ」と呼ばれる、なかなかかっこのよい名前の袋に詰めて、使用するまで保管します。ちなみにフレキシブルコンテナバッグの別名は、「フレコン」や「トン袋」。
今日は1,000リットル分の培養土を作りました。
十分に培養土の混合の方法を身につけてもらえたでしょうか。
そして、「あくまでも手作業で」、培養土を作った理由は、もう一つありました。
「用土ライン」のコンベアベルトが老朽化で、切れました...
修理資材や業者さんの手配など、修理するにはそれなりの日数が必要です。
でも、植物は待ってはくれません。
ポット上げや鉢上げをする必要がある植物が待っています。
で、手作業で培養土の混合を行ったんですが、「機械が壊れると何もできない」のではなく、
「手作業でも十分に作業を進めることができる」ことも学生さんに知ってもらえたかな、と思います。
一度でも経験しておけば、トラブルがあっても機転を利かせることができるはず。
(金谷)
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