2013年9月12日木曜日

ウイルス対策

おはようございます。



花卉・苗生産部では、種子から苗を育てる「種子繁殖」と挿し芽や取り木などから苗を育てる「栄養繁殖」の両方をおこなっています。




特に「栄養繁殖」の方は植物体に傷をつけることになりますので、
傷口からのウイルス感染には細心の注意を払います。


花卉類のおもなウイルス病には、
TMV(タバコモザイクウイルス)
CMV(キュウリモザイクウイルス)
INSV(インパチエンスネクロティックスポットウイルス)
TSWV(トマト黄化えそウイルス)
IYSV(アイリスイエロースポットウイルス)
BBWV(ソラマメウイルトウイルス)
などがあり、植物に感染するウイルスは、国内では300種以上が確認されています。


おもに、アブラムシやアザミウマ類などから感染することが多いですが、
ハサミや手などの人的要因で感染がさらに拡大します。


ウイルス感染した株は、商品価値がなくなるだけでなく、健全な株または
健全な他の種の植物にまで感染する恐れが有るので、できるだけ早く廃棄します。



以前にもハサミやピンセットのウイルス対策方法をご紹介しました。






ガスバーナー
→http://naeseisan.dtiblog.com/blog-date-20110221.html







オートクレーブ
→http://naeseisan.dtiblog.com/blog-date-20130523.html





しかし、挿し芽などで使用する「道具」はハサミやピンセットだけではありません。



テーブル、椅子、バケツ、セルトレイ、用土、ステンレス製の小さなトレイ、ザル、ラベル、鉛筆、雑巾、ホウキなどなど・・・

様々な道具が必要になります。



全てを「消毒」することはできませんが、

「消毒」できるものは全ておこなう!というのが花卉・苗生産部のスタンスです。




そこで、




アルコール消毒(家庭用のものより少し濃度が高いです)や、






塩素系漂白剤による消毒も行っています。







塩素系の漂白剤には(こちらは家庭用と同じものです)には、主成分として、次亜塩素酸ナトリウムが入っているものを薄めて使用します。
��直接皮膚に触れるとよろしくないので、取り扱いには要注意!)








おもにプラスチック製品には漂白剤を使い、椅子やテーブルなど塩素を使用すると人に害を与えそうなものにはアルコール(エタノール)を使用しています。







薄めた漂白剤をスプレーで吹き付けます(マスク着用・換気は十分に)。

一時間ほど放置した後、水で十分に洗い流し、乾かします。




この他にも温湯(熱湯)消毒や、第三りん酸ナトリウムによる消毒なども行っています。




いろいろな道具を消毒しますが、一番の感染源は「人の」。

作業前はもちろん(必須) 、作業中にもこまめに石鹸でよく手を洗うことが、いちばんの予防になります。風邪予防にもなりますね。




                              (長嶋)

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