皆さんこんにちは。
9月となり暦の上では秋となりました。
日中の日差しはまだまだ強く、暑い日が続いていますが、夜になると一転秋らしい風が吹くようになってきました。
季節の変わり目ですので、お体には十分お気を付けください。
本日の実習では、薬草園にて樹木の剪定を行いました。
剪定には
・樹形の維持
・花や実のつきをよくする
・病害虫防除
などの目的があります。
はじめに、センダン(Melia azedarach L.)の剪定からです。
センダンは樹皮を苦棟皮(クレンピ)と称し、整腸、条虫駆除薬として用いられています。また、果実は塗布することで、ひび、あかぎれに効能があるとされています。
枝が込み入って、忌み枝になってしまうことや下に定植してある植物が光不足になってしまうことを防ぐために、バランスを考えながら、枝を落としていきます。
枝を落としたところで大変になってくるのがこちらの役割
落とされた枝を廃棄しやすいように、運びやすい大きさに切っていっています。
最終的にセンダンでは3~4枝を剪定しました。
枝の間が広がったことで風通しもよくなり、病害虫などの防除にもつながります。
続いて、オリーブノキ(Olea europaea L.)
果実がオリーブオイルの原料として使用され、皆さんもなじみ深い植物ではないでしょうか。
どうやら枯れてしまっているようです。
さっそく枯れ枝の除去を行っていきます。
生きているところを残して、枯れ枝の除去のみの予定でしたが、株本近くまで枯れてしまっていたため、ここまで切ってしまいました。
はたして復活するのでしょうか?
最後に、ビワ(Eriobotrya japonica Lindl.)の剪定です。
こちらは、葉を桃杷葉(ビワヨウ)と称し、利尿、健胃、止渇、鎮咳薬に用います。
元気いっぱい茂っていましたが、こちらもバランスをみながら枝を落としていきます。
低い木なので、時には木に登り,枝を切り落とします。
すっきりしてきましたね
これだけ切り落とせば最後に待っているのは、多量の廃棄物
運搬車に山盛りの枝を積んで、いったりきたり、何往復したのでしょうか。
廃棄場も枝が山盛りになってしまいました。
今日切った樹木がきれいな姿で元気良く生長することを祈るばかりです。
(学生:修士2年村岡)
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