気温に合わせて服装を選びたいところですが、作業しているとまだまだ暑さを感じるので、しばらくは半袖が手放せなさそうです。
薬用植物園では、秋の花も咲き始めています。
強い紫紅色が目を引くオオバナオケラAtractylodes macrocephala Koidzumi(A. ovate DeCandolle)は、和名からも分かるように、オケラA. japonica Koidzumi ex Kitamuraと同属の多年生草本です。
オケラは以前にも記事として挙げられていますが、白い筒状花のみの花冠と、それを取り巻く羽状の刺々しい包葉が特徴的な花でしたが、オオバナオケラの花冠は紫紅色が目立ち、やや細長い形状をしています(まだ中央は白く未開花の状態です)。
オオバナオケラは、オケラと同様に根茎を生薬の白朮(ビャクジュツ)として用います。
しかし、より細かく分ける場合、名称としてオケラを基原とした白朮を和白朮というのに対し、オオバナオケラを基原とした白朮を唐白朮と呼びます。
これは、オケラの原産地が日本、オオバナオケラの原産地の違いに由来するとされています。
根の形も花と同様にオオバナオケラの方がやや大きめでゴツゴツとこぶ状の突起が目立ちますが、重さあたりの精油成分量が少ないことが報告されています。
また、主な成分としてアトラクチロンを含み、水分代謝異常や消化器系機能障害に用いられる処方に多く配剤されているようです。
夏も過ぎ、やや大人しめの花色が多いなか、緑の中にビビットカラーな紅色のワンポイントを楽しめそうです。
(安藤匡哉)
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