2019年7月15日月曜日

オタネニンジンの早期育苗技術

先週はオタネニンジン振興会議に出席するため、会津若松へ行ってきました。その会議後に当研究室で行なっている早期育苗された苗が定植されている試験圃場で、生育状況を確認してきました。

早期育苗技術とは、具体的には7月に収穫した種子に温度処理を加えて胚の発達を促し、年内に発芽させ、約6ヶ月で一年目を終了、さらに休眠打破を行なって、11月までに2年目を終了させて圃場に定植させるものです。

大学で研究した成果を実用化するために、会津若松市内のオタネニンジンンの篤農家さんにこの技術の可能性について、一緒に検証して頂いています。

研究当初は、圃場に植え付けた苗の生育不良、不揃い、芽休め・・・と課題が山積でしたが、今回、生育状況を確認してみると・・・。



3年生苗(定植1年目)


4年生苗(定植2年目)



5年生苗(定植3年目)

発芽の揃い、株の揃いも良く、順調に生育しているようです。昨年初めて収穫も行ないました。


掘り上げられた5年生根


オタネニンジンは播種から収穫まで5年~6年かかるため、現在では新規就農者が皆無の状況です。苗生産の効率化、苗作りの分業化、2年生苗の食利用を考えてこの試験を始めて6年目になりました。まだまだ現場での課題は見つかりますが、実用化に向けて一歩ずつ研究を進めています。



 (渡辺 均)
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