たまに晴れ間がのぞくようになってきましたが、陽射しがあると季節が夏に移り変わりつつあることを、汗だくの身体で感じられます。
そろそろ塩飴などの夏対策を準備したいところです。
さて、そんな梅雨の陰った大地にも、様々な植物が見頃を迎えています。
中央の主茎から伸びる赤い葉柄が特徴的なキササゲCatalpa ovataです。
キササゲは国内では河原周辺や山の谷筋などの湿った場所でみられるノウゼンカズラ科の落葉性の高木で、薬草園で見られる株はまだ樹高2m程度の小さいものですが、大きくなると10mにも達します。
元々は中国原産で、日本へは栽培種として持ち込まれたものだったようですが、現在では野生化して、各地で見られるようになっています。
花は梅雨の時期にかけて枝先に10花程度が集まって咲き、黄白色の漏斗状の花弁の縁はフリンジ状に波うち、花弁内側には紫褐色の斑点が生じます。
果実は名前の元となるササゲ(マメ科植物)に似た、長さ30cmにもなる豆のような細長い形状で、葉が落ちた冬の間まで枝先に残る姿は、本種の特徴のひとつです。
この果実は薬用としても利用可能で、秋の緑色から褐色に変わりつつある頃(こちらの果実は既に色付きはじめていますが…)に採取して乾燥させたものを生薬「梓実(しじつ)」として用います。
また、根皮を乾燥させたものは「梓白皮(しはくひ)」と呼び、効能として強い利尿作用があり、むくみや蛋白尿に対して効果があるとされています。
普段自生しているものを見かけるときは、枝先の地面から離れた高い位置につくキササゲの花と果実。
夏を迎える直前の今、雨に濡れるキササゲを間近に見られるチャンス?かもしれません。
(安藤匡哉)
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