2019年7月26日金曜日

花の香りに酔い痴れて 第16回 カワミドリ


 こんにちは。学部4年の下重(しもじゅう)です。

 長い梅雨の終わりが見え始め、徐々に暑い日も増えてきましたね。
 今後は、天気予報だけではなく、熱中症情報にも注目していく必要がありそうです。


 さて、第16回の今回は、カワミドリをご紹介いたします。
 このカワミドリの名前を初めて聞く方も多いのではないでしょうか。

 千葉大学 環境健康フィールド科学センターの薬草園内に、カワミドリがあります。



 カワミドリ(Agastache rugosa O. Kuntzu)は、シソ科カワミドリ属の多年生草本植物で、日本各地の山地や草原を含む東アジアに分布しています。

 花に注目して観察してみると、茎の先端に青紫色の穂状花序(伸長した花軸に花柄のない小花が穂状につくもの)の花があることが分かります。


 また、葉を観察してみると、今までご紹介してきたラベンダーやローズマリー、ミントといったシソ科の植物と同様に、対生(1対の葉が向かい合って1つの節につくこと)であることが分かります。



 カワミドリは、エストラゴールなどの精油を全草に含み、非常に独特な香りがします。
実際に、カワミドリの葉の香りを嗅いでみると、非常に苦い緑色野菜のような香りがしました(私個人の感想です)

 カワミドリや同じシソ科のパチョリ(Pogostemon cablin パチュリとも呼ばれます)は、地上部を乾燥させることで、霍香(かっこう 藿香とも書きます)として、霍香正気散などの漢方薬に配合され、芳香性の健胃薬や風邪薬として、その効果を発揮すると言われています。

 これからの季節、梅雨~夏にかけての「湿気」やエアコンによる「冷え」により体調を崩した際や、冷たいものの飲みすぎによる「胃腸の不調」に効果があるようです(個人差があります)


 暑い季節がやってきますが、体調を崩した際は無理をせず、適切な薬を飲み、しっかり休息を取ってくださいね。


(学部4年:下重)

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