現時点では、おそらく伸び切った状態にはなっていないかと思いますが、あと2~3週後には、茎が伸びてくると思います。その時に是非とも行って頂きたいのが、切り戻し(ピンチ)です。
植物には、頂芽優勢という、先端の芽がグングン伸びる性質があります。そのため、植物によっては、花が先端ばかりについたり、株元のボリュームが減ってきたり...
そこで、切り戻しを行うことで、先端の芽を切り、先端以外の芽の成長を促進させ、株の草姿を整えることが出来ます。
下の写真は、母の日直売会にて、説明用に育成した株です。
昨年の種苗会社の展示会にて、このような展示があり、参考にさせて頂きました。
ピンチ直後の様子です。
株元のボリュームが薄くなっているのがお分かりいただけますでしょうか?
写真では、かなりしっかり切り戻しを行っていますが、はじめてトライする方は、こんなにしっかりと切り戻しはせず、先端の1/3程度を切り詰めてみてください。
その理由は、切り戻しを行った後は、植物の吸水量が急激に減少し、水のあげ過ぎ等で、腐ってしまうことがあるからです。植物によって、どの程度まで切り戻しが可能なのかは異なりますので、経験・観察するのが一番です!切り戻し後は、水遣りの頻度を下げ、土の表面が乾いたら(鉢が軽くなったら)たっぷり灌水することを心がけましょう!また、灌水時に液体肥料を2週に1回程度、施与するとより効果的です。
こちらはそれから2週間後の様子です。
(厳密には、2週間前に同様に切り戻しを行った株)
この写真をよく見て頂くと、葉の数が増えただけでなく、芽が動いているのがわかるかと思います。先端(頂芽)を切ったため、その下の芽が動き出したわけです。ちなみにこの株は1回だけ、液体肥料を施与しただけです。
そしてさらに2週間!
まるで買ったときのようにリフレッシュ!!草姿が整うとともに、施肥をすれば、花数も回復してくるはずです!こちらも液体肥料を施与するのが億劫で、施与した回数は1回だけです。笑
11日に開催した直売会では、「昨年買ったペチュニアやカリブラコアがまだ生きている」というお客様が多くいらっしゃいました!冬場も軽く切る戻して、玄関などの霜の降りないところで、水を控えめに管理すれば、私の実家の山形県でも冬越しできることが実証済みです。
私たちの母の日の鉢花のコンセプトは、「簡単に」「長く」「楽しめる」植物です。失敗を恐れず、是非とも一手間かけてみてください。もしかしたら、来年はご購入頂かなくても、植物を楽しめるかもしれません!!そして、失敗しても大丈夫!来年もご購入をお待ちしております。笑
(黒沼)
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