こちらの写真は、当研究室で使用している光合成測定装置(Li‐6400)です。赤色のLEDが光っている空間に葉を挟めることで、二酸化炭素の収支を計算し、光合成速度を算出します。葉を挟めた空間は、温度、光強度、風速、二酸化炭素量が厳格に制御されています。
葉を挟めるだけで、簡単に光合成を計れるのなら、計ってみたい!と思う方も少なくないでしょうが、とても高価な機械です。そして、このようなタイプの光合成測定装置が普及したのは、最近のことです。
では、昔の人は、どうやって光合成速度を評価していたのでしょうか?その一つの解決策が、成長解析です。成長解析は、今から100年前に考えられた理論で、現在も利用されている研究手法です。以前にも少しお話ししましたので、詳しくはこちらをご参照ください。
成長解析のなかで、最も代表的なものが、この式です。
RGR(植物の成長)=NAR(純同化率≒光合成速度)×LAR(葉の形態)
理論に基づき、こうした関係式を開発しただけでなく、各項は、乾物重量・葉面積・葉重量を計測することで、算出することが出来ます。つまり高価な機械がなくても、光合成速度と同じような指標(数値)を得ることが出来るということです。
昔は資源が限られていたため、知恵を絞り、新たな理論と技術を生み出す必要がありました。しかし、情報やものが溢れた現代でも、ただ情報やもの(機械)を使っただけでは、新たな道を切り拓くことは出来ません。現状に言い訳せず、考え抜く事で新しい世界が見えてくるのかもしれません。
(黒沼)
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