11月29日(水)~12月1日(金)に2泊3日で静岡県賀茂郡東伊豆町にある海浜環境園芸農場(通称;熱川農場)で最後の農場実習を行ってきました。
何が最後かというと・・・
園芸別科の廃止に伴い、今回が最後の園芸別科の宿泊実習になったこと。
施設の老朽化により、熱川農場自体も今年度中で閉鎖されること。
私自身、平成8年に園芸学部に採用されてから、これまで5月下旬~6月上旬と11月下旬~12月上旬の年に2回、熱川農場で実習を行ってきました。熱川農場は温州ミカンやニューサマーオレンジなどの柑橘類が植栽され、温泉熱を利用した施設栽培などが行なわれてきました。園芸学部の学生さんにとっては、暖地園芸の実地に関することはここでしか学ぶことができない貴重な農場でもありました。そのような実習教育の場が閉鎖されてしまうことは、とても残念なことです。
一方で、十分な園の管理や改植が行われて来なかったこともあって作業性や生産性は著しく低下し、老木となり枯死する株が多くなり、収量が激減してしまいました。
老木化したミカン園
とは言っても、今回の実習の目的は例年どおり温州ミカンの収穫です。 観光ミカン園にミカン狩りに来たわけではありませんから、すべてのミカンを収穫して、品質や大きさ別に分ける選果まで行いました。
ミカンの着果習性や収穫方法の説明、脚立の安全な使用方法などの解説後、さっそく作業開始です!
収穫方法の説明
収穫適期のミカン
木によって味にばらつきはありますが、
今年のミカンは皮が薄く、甘みが強いようです。
木に登っての収穫!
園芸別科生が収穫した熱川農場産の最後の温州ミカンは、柏の葉キャンパスの売店「緑楽来(みらくる)」で販売中です。数に限りがありますので、なくなり次第終了となります。
(渡辺 均)
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