2017年12月14日木曜日

怒涛の2ヶ月

10月半ばから12月半ばにかけて、苗生産部の第二繁忙期が訪れます。
※第一は言わずと知れた母の日シーズン




10月下旬頃、夏の花壇を彩っていた
ニチニチソウやペンタス、マリーゴールドなどが
元気を無くし始め、秋冬の花壇苗に植替えるため、
10月の半ば頃からポット苗の人気が集中します。
時期は霜の降りる前、11月中の注文が大半を占めます。

ハウス管理の植物を露地に移動するのを、
12月に入ってから、それも霜が降りる頃にしてしまうと、
急な寒さで傷んだり、霜で葉焼けを起こしたりしやすいですが、
夜温が下がりすぎない晩秋から初冬までの時期に苗を地植えにしておくと、
徐々に寒さに慣れ、低温に当たっても影響が出にくいです。

よって、寒くなる前、
毎年11/3(文化の日)のセンター祭では、
パンジーやキンギョソウなどの花壇苗が飛ぶように売れます。
特に、冬らしい白と、元気カラーの黄・オレンジを選ぶ方が多いようです。












(センター祭)














(戸定祭)


11月も後半に差し掛かると、
ようやくハボタン人気に火が着きます。
ハボタンは夜温が下がらないと色が乗りにくいこともあり、
あとちょっとセンター祭にタイミングが合わない年もあります。
それにやっぱり皆さん、お正月を意識して購入されますよね。
















そして12月頭には、お歳暮として、シクラメン!












(シクラメン祭)


シクラメン祭の一日で600鉢前後がハウスから無くなるので、
ハウス内が一気に閑散としています。


もちろんもう春の準備も始まっているので
余韻に浸る暇も無いですが・・・!





センター祭やシクラメン祭といったイベントを通して感じるのは、
購入者の多くを40代以上、特に60代、70代が占め、
20代、30代の割合がかなり低いということです。
(母の日頃は若い層も多いですが)

若い世代は、人数が少ないというだけではなく、
室内で育てられるもの・なるべく管理が簡単なものという注文で、
育てるというよりインテリアとして飾るものを
探されている場合が多いような気がします。
もしくは、体験教室。モノヨリオモイデ!というやつでしょうか。



庭付きの戸建てより、マンション・アパートを選ぶ核家族が増え、
植物を置くスペースが無くなり、
共働きの家庭が増え、管理をする手・時間が無くなり。

土は汚いものだから触っちゃダメと子供に教える親御さんもいるとのこと。


時代の流れは仕方のないことですが、
省スペースでも飾りやすいハンギングを提案したら、
灌水や管理を楽にする新商品はないかホームセンターでリサーチしたり、
‘花育’をもっともっと教育現場に広げたり、、、

植物に親しみを持ってもらえるよう
積極的に働きかけていかなくては!と
例年以上に感じたH29年度第二繁忙期でした。





(池田)



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