培養は、簡単に説明すると、植物組織の一部を、無菌的に培養し、個体を再生させたり、大量に増殖させる技術です。花卉苗生産部で出荷しているペチュニア さくらさくらシリーズでも、ウイルスフリーの親株をつくるため、実際に行っている生産工程の一つですが、研究においても盛んに利用されています。
生産・研究の両方に役立つ技術を、今日はしっかりと勉強しました!
まずは培地作成から。培地の組成や植物ホルモンの有無など、目的と植物体に合わせた調整が重要であり、今回は最も一般的な培地であるMS培地を作成しました。
今日は、つくった培地を使用して、ペチュニアの継代培養(無菌的挿し芽)に挑戦!菌が入ると、培地にカビが生えてしまうため、消毒・殺菌・滅菌に細心の注意を払いながら、クリーンベンチと呼ばれる特別な装置内で、無菌苗の調整を行っていきます。
手の消毒はもちろんのこと、使用する器具を何度も、火で滅菌し、菌の侵入を防いでいます。
最後に、挿し穂を培地に置床します!
ブログでは、表現しきれませんでしたが、非常にデリケートで、時間と労力のかかる技術であることは、3年生に伝わったのではないでしょうか。培養も、セル苗の挿し芽も、両方を迅速かつ正確に出来れば、栄養系の苗生産のほぼ全工程を一人で行うことが出来る訳です。これが真の「技術力」というものなのでしょう。
黒沼
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、
人気ブログランキングへ
ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!
花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
0 件のコメント:
コメントを投稿