今年も残り僅かとなりましたが、大学は12月27日まで講義があります。
先週の実習では、ペチュニア‘桃色吐息’の挿し芽を行ないました。栄養繁殖のペチュニアを例に、培養苗の維持管理からセル苗や鉢花まで生産される流れについて、生産の概略を説明しました。作業手順、用具、穂の大きさなどすべて細かく決められた中で、いかに素早く、丁寧に均質な苗生産を行なうのかが重要です。ただ、穂を取って挿しても均質なセル成型苗はできません。
ハサミを使っての採穂の様子
これまでは、カミソリを使用して採穂を行っていましたが、安全面を考慮してハサミを使用することにしました。親株ごとにハサミを変えますので、その分、ハサミがたくさん必要になりますが・・・。もちろん、事前にハサミの選定とハサミを使用しても苗の品質に変わりのないことを確認済みです。カミソリより、作業効率は落ちますが、メリットとしては蒸気消毒を行うことで何度もハサミが使用できる点は良いですね。
漠然と植物を見ていては、花芽の有無や穂の大きさなどを見落としてしまいます。将来業界人になるためには、植物との距離(目線)をもっと詰め、細部まで観察し、良いものを作るためにはどうしなければならないかを考えながら作業を進められることが重要です。
経験を積み重ね、植物のプロとして園芸業界で活躍できる確かな目とスキルを持った人になって欲しいと思います。
(渡辺 均)
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