シクラメンの花寄せ ～園芸学科2年生の実習～

花卉・苗生産部のシクラメンは12月2日（土）のシクラメン祭に向けて、仕上げの段階に入ってきました。シクラメン祭まであと2週間です。今のところ順調に生育しています。シクラメン祭の詳細は下記をご参照下さい。

http://www.fc.chiba-u.jp/event%20new/Cyclamen/171019cyclamenfes.pdf

担当の石井技術専門員は、生育状況に合わせてハウスごとに暖房の設定温度や天窓・側窓の開閉温度の設定を変え、開花の調整を行なっています。出荷するまで目が離せません。

完成間近のシクラメン

先日の園芸学科2年生の実習では、シクラメンの花寄せを行ないました。

シクラメンは肥大した塊茎（球根）に形成された数か所の芽（芽点・がてん）に葉や花を着けますが、すべての芽点が塊茎の中央上部（真ん中）にあるわけではないので、花（花茎）を中央に移動させないと葉の隙間からバラバラに上がってきます。花寄せ前のシクラメンは、下の画像のようにいろいろなところから花が上がってきます。

花寄せ前のシクラメン

その花茎を中央に移動させるのが花寄せの作業です。中央に展開してきた葉を外に、外側にある花を中央に、花茎や葉柄が絡まないように一つずつ丁寧な作業が求められます。

葉は外に、花は中央に、葉は外に、花は中央に、葉は外に、花は中央に、葉は外に、花は中央に・・・

この作業は、ご家庭でシクラメンを購入した際も行うことをお勧めします。新しい花が中央部以外のところから上がってきたら行なって下さい。

実習開始！

花寄せ完了！

この葉組みの実習で園芸学科2年生のシクラメンの実習は終了です。これまで、2回の鉢増し、葉組みと花寄せを行ないましたが、商品が完成するまでの工程の多さと、出荷するまでに膨大な時間がかかっていることも理解してくれたらと思っていますが・・・。

シクラメンの最後の調整を行ないつつ、来週にはもう来年のシクラメンの播種を行なう予定です。

来年の12月のことを考えながらも、明日の準備が間に合っていない毎日です！（笑）

（渡辺　均）

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