先日、子供さん向けにいつもと違う園芸教室を開催しました。
一か所目は柏市内の保育園です。フィールドセンターの同僚の先生からのご依頼でもありましたが、卒園する年長さんへの卒園式の贈り物として、年中さんが自らパンジーを育てるという企画です。
園長先生のお話を伺うと、この保育園は日頃から積極的に園芸作業を日課に取り入れられているようでした。園長先生は、卒園式にただ買って来た切り花を贈るのではなく、園児自らが育てて贈るというその過程も大切にしたいという思いがおありでした。とても大切なことですし、素晴らしいことですね! ご理解のある園長先生がいらっしゃらなければできない企画ですね。
あらかじめ、花卉・苗生産部でご希望の品種を播種し、セル成型苗を持参して、園庭で青空園芸教室開催です。
植え付け手順をゆっくり2回見せ、植え付け作業を始めて見ると・・・
小さな手で苗を持ち上げ、移植器を上手く使って植えつけていきます。ウォータースペースもきちんとあり、上手!
浅く植えてしまったり、深かく植えてしまったりした苗は、最後に小さな指で1鉢ずつ微調整をしました。とても器用です。
最後に水やりをして、自分の植えた鉢に自分の名前を書いたラベルを挿して完成!
来春の卒園式に自分で育てた花を年長さんに手渡した時、その園児はどんな気持ちになるのでしょうね。
もう一か所は、葛飾区内の金町公園で行ないました。この公園は、葛飾区の補助のもと、春と秋に大人向けの勉強会を開いてきました。春にも小学4年生の児童が数名参加しましたが、今回は、校長先生と担任の先生も一緒です。春には、ヒマワリの種子をなぜ1か所に2粒ずつ播くのかを種子袋に書かれている発芽率から考えて貰いました。
今回は、学生の佐藤君から移植ごての使い方など、基本的な作業方法や手順を教わりました。まず、宿根草を抜き取り・・・。
大きく生長したローズマリーも抜き取りました。株を小さくして別の場所へ植え付けるため、切る位置を確認しながら丁寧に切り詰めて形を整えていきます。軍手が大き過ぎて作業がしにくそうでしたが、集中していて表情がとても真剣です。ローズマリーの香りも初めてのようでしたが、みんな「いい匂い!」。
植え付け後、たっぷり灌水して作業終了です。
今回の2ヶ所の園芸教室は、いつも私たちが接する機会の少ない園児や小学生でしたが、先生方の日頃の園芸へのご理解やご準備もあり、子供たちはとても意欲的で熱心に取り組んでくれました。
このような園芸活動が、学校や地域でもっともっと広がると良いですね。園芸好きの皆さん! まだまだ活躍の場がありそうですよ~。
(渡辺 均)
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