朝晩はまだ冷える日もあるようですので、皆様服選びにはお気を付けください。
先週の作業では、ペチュニア‘トロピカルティー’の摘花を行いました。
今春出荷予定の株は、上部が花で覆われるほどに最盛期。
もう少し後のタイミングで咲かせられるのがベストでしたが、気の早い株は次々に新しい花を咲かせています。
出荷までこの状態でいてくれると助かるのですが、萎れてしまう花も出てきてしまうので、咲き誇っているところを失礼して、現在咲いている花を摘んでしまいます。
花弁だけでなく、花梗部分からしっかりと摘んでいきます。
しかし、この品種…とても厄介な事が一点。
ものすごくベタつくのです。
長年、ペチュニアを取り扱ってきた長嶋さんをして、ベタつき度ベスト3にランクインしてしまうほどの猛者。
それでは、このベタつきにどう対処するのか。
そこに、長嶋さんが小さめのバケツを持ってきてくれました。
なんとそのバケツからは湯気が。
「このフィンガーボウルを使ってください」
…ナイスネーミング、まさか摘花作業の中、西欧の息吹を感じることになろうとは。
しかし侮ることなかれ。
このフィンガーボウルの効力たるや、なかなかどうして大したもので。
ベタつきを感じ始めたら、手をお湯にくぐらせることで、ベタつきがかなり抑えられるようになります。
水でもよいのでは、とはじめ思いましたが、冷めてくるとベタつき抑制の効果が下がっていたので、お湯である方がよいようです。
この工夫により、確実に倍以上の作業効率を獲得できています。
こうしたお役立ちツールは、現場作業の問題点を見つめることで、試行錯誤の末に生まれてくるのではないでしょうか。
そんなことを考えながら、優雅に摘花をおこなっていくのでした。
(安藤匡哉)
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