雨が強く降ったかと思えば、節水に気をつけてと、極端な日々が続いております。
今回の実習は、培養苗の馴化をおこないました。
昔、理科室で見たような。
ぷるぷる寒天の上に鎮座しますは、穢れを知らない大きな赤ん坊でございます。
こちらの植物体、無菌状態で培養されたウイルスの入っていない苗で、主力生産品であるさくらさくらシリーズのほか、栄養繁殖により大量生産をおこなう植物には必須となる準備工程です。
部屋の蛍光灯の下でじっくりと引きこもっていた苗も、ついに苗生産デビューです。
取り出した苗をそのまま植え付けるのでは勿体ないので、いくつか挿し穂を採ってセルトレイに挿していきます。
培養用のケースの中でグルグル回ってしまったナデシコ。
挿し穂がたくさん採れそうですね。
いつもの挿し芽よりも気を張って、慎重に植え付けていきます。
日光の下で広がった葉よりも、やや貧弱そうな葉が目立ちます。
これから発芽室に移動して根を出させた後、ハウスに移して徐々に自然状態に馴らしていきます。
がんばれ、未来の大黒柱。
(安藤 匡哉)
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