2016年6月16日木曜日

用土の準備

(6/17 少し修正しました。)


・・・本日は’80年代のプロレス実況のようにお読みください・・・








~梅雨の雨に関する記述がありましたが、
  各地で深刻な被害となっているようですので、削除しました。(管理人)~


ガランとしたその大きな花卉生産ハウスは、
母の日の躍動を忘れてしまったかの如く、
しばしの休息をとるかのように、
静寂をベンチに抱かせているかのようであります。







しかしながら生産者は、
その休息の一時さえ利用しようと企み、
遮光カーテンを上部に引き上げるという工事を携え、
静寂に一石を投じるのであります。










新生されたカナダ製のハルノアハウス、通称オーバルハウスに、
いったいどんな運命が待ち受けているのでありましょうか?







おそらくハウスは恋する少女のように、
期待と不安を交えながら、しかしその想いを悟られないように、
ドキドキドキドキとパッド&ファンを回しているのでしょう。










お~っと!これはいったい何でありましょうか?
いきなり現れた銀色の台車には、
漆黒の物体が満載されております。









土っ!土であります!!
漆黒の物体の中には、白いベールで包まれた、
新婦のような園芸用培養土がびっしりと敷き詰められていたのであります。









そしてその土は無情にも、恋する少女のベンチに、
次々と並べられていきます。














人類の英知を結集したとも言えるべき「機械」の力を借りて、
その培養土は次々と次々と、漆黒のカゴトレイに詰められていきます。







音速の貴公子の親友を彷彿させる名のピートモス(ベルガーピート)は、
カナディアンバックブリーカーを育んだ広大なカナダの大地の中で、
数百万年という悠久の眠りから今目覚め、

その一方では霊峰富士の火山灰を受け入れた関東ローム層、
そこで長い浸食と堆積を経て蘇った赤土は、
見事な団粒構造を形成すべく粒状に加工され、
選び抜かれた小粒の戦士集団、赤玉土。

北の大地で農林業。すくすくすくすくと真っ直ぐに育った杉の木は、
おそらくは立派な家の大黒柱となり、
後は廃棄されるだけのはずだった杉の樹皮達を、
日本特有「勿体無い」の精神が、
「堆肥」というかたちで再利用。
小さな小さなバクテリア達が好気発酵、嫌気発酵。
長い時間をかけて作り上げたバーク堆肥。

そして黒く怪しげに光る黒曜石。
1000℃の灼熱で思わず発砲してしまったパーライト。
黒から白へと瞬く間に変色したその姿は、
星空にちりばめられた、まるで天の川のようだ。

この4種の土壌改良材たちが、
絶妙のブレンドで混ぜ合わされていく行程は、
遥か宇宙の創成期から、定められた宿命でありましょうか?
今まさに、このビッグバン培養土が
新たなる生命を受け入れる土壌として、
今ここに生まれ変わったのであります!











ただただ、ひたすらに並べていきます。




丁寧にベールを揃えながら、敷き詰めていくのであります。







天の声:「ながしまさ~んながしまさ~ん。アグリ入ります!」



お~っと!
従来の大型ハウスのみでなく、日本に多い縦長のハウスでも有効とされる、
「陽圧式パッド&ファン」を日本で唯一、千葉大に導入したという、
あの「イワタニアグリグリーン(株)」が、
ここにきて、さらに改良を加えようというのか?




果たしてこの後、どんな植物が
培養土の大海原に待ち受けているのでありましょうか?
今もなお、ドキドキが止まることはなさそうではでありますが、

ひとまず中継を終わらせたいと思います。
それではみなさん、またどこかでお会いしましょう、ごきげんようさようなら!

(長嶋)






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