2016年5月20日金曜日

カリブラコア更新計画


こんにちは。修士1年の井上です。
今回は私が管理を行っているハウスを少し紹介したいと思います。

こちらです!


こちらのハウスで、私の研究材料であるカリブラコア(Calibrachoa)とペチュニア(Petunia)の栽培を行っています。
今年の3月に伸びきった枝を切り戻し、あまり花芽も付いていない状況でしたが、現在は御覧のとおり次々と開花し始めています。

ハウス内を見渡してみると、入口手前になにやら寒冷紗(遮光シート)に覆われたスペースあります。

これは一体何でしょう?





こちらは「挿し芽専用」のトンネルです。簡易的に作ったものですので、生産者や園芸を趣味でされている方からしますと、注意したい点がいくつかあると思いますが、、、(換気・遮光率など)
挿し穂は高温や乾燥に弱く、水切れや強光下ではすぐに枯れてしまいます。そのためこのように寒冷紗で遮光し、直射日光や蒸散速度を抑えることで発根を促します。

カリブラコアは多年草の性質を持ち、上手く育てれば何年も花を咲かせますが、次第に害虫やウイルスの侵入によって株が弱ってきてしまいます。そのためトンネルを作り、現在、すべての株を挿し芽により更新を行っています。
※栄養繁殖で病害の因子が完全に消えるわけではありません。

3週間ほど前、一部の挿し穂が十分に発根したため、ポット上げを行いました。

ポット上げした様子

このポットでも根が回ってきたら、さらに大きめの鉢へと移植する予定です。


最後の鉢上げが終わったら、あとはピンチを繰り返し、写真左のように花を沢山咲かせるのが目標です。
左:鉢上げ後、右:鉢上げ前

お気に入りの個体を短期間で手軽に増やすことができる。栄養系の良さだと思います。

(修士1年:井上)

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