2016年5月18日水曜日

農機具講習会&ペチュニアの交配


まだ曇りの日は半袖だと肌寒い日が続きますね。

今回の実習…の前に、年に一度の農機具講習会がおこなわれました。


学部生の花卉の実習において学生が利用することはほとんどありませんが、研究室に配属後には利用することもあるため、しっかりとメモを取って聞きます。
生産者にとって便利で不可欠な農機具ですが、操作法を誤ると非常に危険な道具です。
我々教員も今一度、操作方法や注意点、起こりやすいトラブルなどを再認識することで、事故のない1年を過ごせるように気を引き締めます。


講習会の後、ペチュニアの交配をおこないました。
こちらは生産者全員のおこなう作業とは異なりますが、座学で学んだ植物の構造を実際に見て学び、その特性にあった交配をおこなうことで、育種のさわりを覚えてもらいました。


この花の雄しべと雌しべはどこにあるかな?


えっ、これって花弁じゃないの?と言いたくなるアンスリウムとスパティフィラムの仏炎苞。


花の構造を理解したところで、実際にペチュニアの交配スタートです。
大きく咲き誇る花に花粉をつけたくなりますが、開花した花の柱頭には他の株の花粉がすでについてしまっているかもしれません。
そのため、まだ開花前のつぼみを裂いて、ピンセットで雄しべを取り除いた後、まっさらな柱頭に目的の株の花粉を擦りつけて交配します。


ペチュニアは自身の花粉では受粉しない自家不和合性という性質をもつため、雄しべを取り除く必要がないように思われますが、つぼみや萎れはじめの状態の花では、その性質が弱まり自家受粉してしまう可能性があるので、しっかりと取り除きます。
そして柱頭を挟まないように、裂いた花弁を閉じてホッチキスでバチン!

20日から25日後程度には、種子をたっぷり含んだ大きな実がついていることでしょう。
花色や草姿の様々な親をかけ合わせた子供は、どんな姿を見せてくれるか楽しみですね。

(安藤 匡哉)


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