2016年5月13日金曜日

季節の移り変わり

皆さんこんにちは、4月中旬から5月の初旬は、急に強い風が吹いたり、週末になると雨が降ったり、雨かと思っていたら、急に快晴になったりと、なんだかよくわからない天気が続きました。
このような天気の日には、灌水の見極めが難しくなって、水をやりすぎてしまったり、水を切らしてしまったりすることもちらほら、、、
これからの季節に向けて、今一度灌水に、気を引き締めて取り掛かっていきたいですね。

5月も中旬に差し掛かろうとしていますが以前に比べ、気温も高くなり、そろそろ夏かなという雰囲気も漂ってきました。
我々学生が主体となって管理している1000属ハウスでも、初夏の気配を感じ取ったのか、植物たちがいっそう元気に成長し、開花し始めています。




ケイトウ(Celosia
原産地は、アジアやアフリカの熱帯地方で、夏から秋にかけ穂状の花が咲きます。その花の姿から、学名は燃焼という意味のギリシャ語に由来し、和名は鶏のとさかに似ているため、「鶏頭」となったといわれています。
3月の時点では、この鉢は何もなかったのですが、4月に入ると芽を出してきて何が出てきたのかな?と思っていたところ、気づいたら咲いていました。温室の暖かさもあってか、一般的な開花期に比べ少し早く、フライング気味な気がしますが、、、



アジサイ(Hydrangea
これから梅雨が控えていますが、梅雨と言えば最もイメージされやすい植物ではないでしょうか。アジサイの花は、一般に花と思われている部分は装飾花で、おしべとめしべが退化して存在しない中性花であり、花弁のように見えている部分は、萼片です。
さらに、アジサイは大きな特徴として、花色変化(萼色変化?)を持っています。
花(萼)の色は、アントシアニン系の色素であるデルフィニジンが、含まれており、このデルフィニジンに補助色素とアルミニウムイオンが加わることで、青色の花となります。
一般的に酸性だとアルミニウムがイオンとなって土中に溶け出し、アジサイに吸収されて花のアントシアニンと結合し青色を呈し、中性やアルカリ性であればアルミニウムは溶け出さずアジサイに吸収されないため、花は赤色となるといわれています。



最後は、ネオレゲリア(Neoregelia)です。
実は私、この記事を書くまで学名を知らず、パイナップル科の何かであろうという認識で過ごしてきました、、、
ネオレゲリアは熱帯~亜熱帯アメリカに97種程度分布する着生植物です。品種も多く、4000品種以上もあります。株がロゼット状のものが多く、葉には鋸歯があります。
開花期には株中央の筒状の部分の中に剣山のような花をつけ、筒状部とその周辺の葉が赤く色づきます。



だいたい1cm2cmの小さな花が、中心部の筒状にたまった水の中で半分浸かったような状態で開いてきています。
また、ネオレゲリアの特徴のひとつに灌水があります。ネオレゲリアは、写真のように、中心の部分に水をためておくことで、ここから、水や養分の吸収を行います。そのため、灌水も株元にやるのではなく、中心の部分に灌水を行います。

今回は、1000属ハウスにて咲き始めた花の一部を紹介させていただきました。
今回紹介したもののほかにも、タニウツギ(Weigela)、タマスダレ(Zephyranthes)、セイヨウオダマキ(Aquilegia)、ヘリクリサム(Helichysum)、マンデビラ(Mandevilla)など、いろいろなものが咲いてきています。

育てている植物が、元気に成長し、大きくなっていく。花をつけ、実をつける。なんともうれしい瞬間ですね。
これからも学生間で協力し1000属ハウスの維持管理に励んでいきたいと思います。

(学生:修士2年 村岡)

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