2015年8月6日木曜日

センター祭に向けて①

11/3のセンター祭に向けて、
秋~春の花壇苗の播種が、本格的に始まりました。













お客様が選びやすいよう、
こちらとしても出荷をしやすいよう、
少量多品目を生産予定です。


今日は、その中でストック(アブラナ科Matthiola)のご紹介。
毎年書いている気もしますが、改めて。


ストックの種子は、平たい円の形をしています。














播種して20℃の発芽室へ。
3~5日で発芽してきます。













左半分と、右半分で花色(品種)が違うため、
葉の色や大きさ、発芽勢が若干違いますね。

ただ、注目していただきたいのはそこではなく、、、
1穴のセルから出ている芽の本数。















3本出ています・・・

手元が狂って種子をたくさん落としちゃった~!

なんてわけではもちろんなく!
これは、種子の性質を考慮した上での工夫なのです。


一般的に切花や花壇苗として流通しているストックは八重咲きです。
でも、実は播種をしたうちの約50%は、一重の花が開花するのです。
八重の花から種子を採取するのは困難なため、
仕方のない性質ではあるのですが、一重を生産してもあまり売れません。
一重の率が高くなるほどロス率も上がってしまいます。

しかも種子の見た目や葉の様子で、一重か八重の鑑別をするのは
無理と言って良いほど。

じゃあどうすれば良いのか・・・
種苗会社のカタログにヒントがちゃんと載っていました。

子葉の段階でなら、ほんの少し一重と八重の差があります。
●八重:発芽が早い・子葉の色が淡い・子葉の面積が大きい・子葉が楕円形
●一重:発芽が遅い・子葉の色が濃い・子葉の面積が小さい・子葉が丸型

さぁ、上の写真に戻って、もう一度見てみてください。
どれが八重咲きか分かりますか!???

1穴に3粒播種をするのは、少しでも鑑別をしやすくするためだったのです。
(それでも難しいです泣)

写真の段階よりもう少し後の方が鑑別しやすいようなのですが、
液肥をかけると葉色が同程度になってしまったり、
タイミングを逃すと、区別が付かなくなってしまったりするため、
今回は、この段階でダッシュで鑑別を終わらせました~





八重率がどのくらいになっているのか。
咲いてからのお楽しみです。





(池田)




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