園芸別科花組と花卉研究室では、刃物を使用した実習として、毎年取り木と接ぎ木を行なっています。他の大学の農場実習では、行われなくなった実習内容です。しかし、植物の栽培に関する知識を得たとしても実際に刃物が使えなくては、園芸の基本的な作業ができるとは行えません。怪我もかなり心配ですが・・・。
ということで、今回は花組で環状剥皮という方法で取り木の実習を行ないました。まずは、接ぎ木用の刃物を使って、手入れ方法と研ぎ方の実習です。
上手く研げていれば、切れ味が違ってきます。そうでなければ、まったく切れません。新聞紙で切れ味の確認をします。切れる音が違います。
ビニールを切り、紐と湿らせた水苔を用意します。
研いだ刃物で環状に切り込みを入れ、表皮を剥がします。すべて取らないと発根せず、癒合して組織が元に戻ってしまいます。
湿らせたミズゴケを均等に剥皮した部分に巻き付け、ビニールで乾燥しないようきつく巻き、上下を紐で固定します。
下から紐を結んだ方が、作業はしやすいです。最後に刃物を洗い、研いで乾いた雑巾で拭いたら終了です。今回は比較的発根しやすい観葉植物を用いました。早いものは1ヶ月ほどで発根します。
昨年の学生が取り木を行なったものは、鋸で枝から切り離し、ビニールを外して鉢に植え付けました。支柱を立て、しばらく日陰で養生すると1ヶ月ほどで新たな鉢植えの完成です。
(渡辺均)
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