来春向けのさくらさくらシリーズの苗生産がすでに始まっていることは、以前の6月のブログ「培養苗の馴化とポット上げ」でご紹介しました。
http://naeseisan2.blogspot.jp/2015/06/blog-post_9.html
それ以降、防虫ネット内で管理されている原々種母株のウイルスチェックを行ない、ウイルスに感染していないことを確認したら、その株から挿し穂を取り、セルトレイに挿し芽を行ない、さらにポット上げを行ないます。このポット上げされた株を原種母株といいます。
防虫ネット内で管理されている原々種母株
原種母株ではきちんと‘さくらさくら’、‘おゆきちゃん’、‘桃色吐息’の品種としての性質を示しているのか、実際に花を咲かせて開花検定を行ないます。花色や花の形、草姿と安定性を確認します。
さくらさくら’
‘おゆきちゃん’
‘桃色吐息’
どの品種も正常な花色と花形と草姿をしています。開花検定で異常が無いことを確認したら、さらにこの株から挿し芽を行なって増殖母株を作ります。この増殖母株から挿し穂を取り、大量のセル成型苗を生産して行きます。このセル成型苗をそのまま生産者さんへ出荷したり、ポット苗、さらに母の日向けの鉢花へと仕立てられます。
開花中の‘さくらさくら’原種母株
このように、性質が安定していて無病(ウイルスフリー)な苗生産を行なうために、挿し芽で増殖するほとんどの品種では必ず何段階かでチェックができるような生産体系を組むのが一般的です。一つの品種を販売するために、多くの手間と時間をかけて苗が作られているのです。
(渡辺均)
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