2013年5月26日日曜日

日本ダービー

今日は日本で最も権威ある競馬レースの一つ、日本ダービーが東京競馬場で開催されます。
競馬場といえば、コースに広がる緑の芝生を思い出しますよね。



アメリカでは有名なレースはダート(砂)コースで行われることが多いですが、競馬の本場であるイギリスやフランス、そして日本などでは、権威のあるレースはターフ(芝)コースで行われることが多いんです。
オーストラリアでもそうでした。




ですから、競馬場の芝にはいろいろな工夫がされています。

30年ほど前は、日本の競馬場の芝は、冬には茶色く枯れていました。でも今は年中、緑色。

昔は日本の温暖で湿度の高い気候にあう日本芝(ノシバ・コウライシバなど)が主に使われていました。
ご家庭の庭に芝生があれば、そのほとんどはコウライシバではないでしょうか。暑い時期もすくすく延びて緑色。でも日本芝の地上部は冬にはいったん枯れてしまいます。

日本芝は匍匐茎が良く伸びて、馬が走った後も剥がれが少なく、メンテナンスが楽なんです。草丈も低くて、馬にとっては軽く、スピードが出やすい特徴があります。
ただし日本芝だけの馬場は固くなり、馬の脚には負担がかかります。これは日本の競馬場の特徴でした。ヨーロッパの強豪馬が日本に遠征したがらなかった原因の一つはこれだ、とされています。

一方、ヨーロッパの競馬場で使われる芝は洋芝がほとんど。こちらはヨーロッパの冷涼な気候に適した芝が多く、冬も青々としていますが、日本の暑さの下では病害に弱い場合があります(バミューダグラスのように暖地型の洋芝もあります)。
また、洋芝には株立ち性の芝が多く、馬が走った後に剥がれやすく、傷みが早いことが多いです。草丈が高く、馬にとっては、走るのに力が必要という特徴があります。その代わり柔らかくて馬の脚には優しいとされています。

そこで、近年では多くの競馬場で日本芝・洋芝の両方の特長を生かしたオーバーシード(オーバーシーディング)という手法が採られています。日本芝を張った後に洋芝の種子を播種し、日本芝と洋芝を混在させます。
こうして、年中緑色のターフを作り出します。また洋芝がヨーロッパと同様の力の要る馬場を実現し、近年はヨーロッパに行っても活躍できる競走馬が育っていますね。
��ちなみに札幌や函館の競馬場は冷涼なので洋芝のみが使われています。)



野球場やサッカー場も、昔は日本シリーズや高校サッカーの頃は茶色でしたね、でも近年は競馬場と同様に、日本芝&洋芝または洋芝(暖地型)&洋芝(寒地型)のオーバーシードで、年中緑色のグラウンドが多くあります。


ところで、私たちの研究室では、芝などを用いた緑化に関する研究や、芝の育種に関する研究も行っています。
http://naeseisan.dtiblog.com/blog-date-20130208.html



緑地の芝生は心を和ませてくれますよね。ああ、芝生に寝転びたい...

ノシバ(日本芝)


コウライシバ(日本芝)


バミューダグラス(洋芝)


ケンタッキーブルーグラス(洋芝)


トールフェスク(洋芝)



東京競馬場の芝は5月21日に芝刈りされ、5月24日現在、日本芝(ノシバ)が高さ6~8cm、洋芝(イタリアンライグラス)は高さ14~18cmとのことです。

さあ、今年はどんな馬が3歳馬の頂点に立つのでしょうか。




��金谷)


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