2017年8月30日水曜日

1000属検定・夏の陣


 8月もそろそろ終わりを迎え、秋の気配を感じられる…と思いきや、ようやく天気が回復して気温も上がったためか、蝉の声が朝から晩まで続きます。
 ジジジと鳴く声が大勢を占めているようですが、アブラゼミでしょうか。


 末とはいえ、8月の夏季休暇中ではありますが、今月も1000属検定が開催されました。
 休暇中ということもあり、参加者は少なめでしたが…。


 年間を通じて採点をしていると、それぞれの学生さんの進歩や苦手とする分野がみえてきます。

 実物の点数が伸びる一方で、学名のスペルミスがあったり、種小名がなかなか出てこなかったり。
 確かに学名は暗記ものであるため、ゆっくりじっくり覚えるしかないので大変。



 「l(エル)」と「r(アール)」の混じった学名は特に紛らわしいですね…Liriodendron(ユリノキ属)、Primula(サクラソウ属)、Laurus(ゲッケイジュ属)、etc.

 おそらくこの学名を書きたい、という意図を感じるスペルミスによる間違いは、学名と属名・種小名のリンクはできているため、注意すればすぐにでも点数アップが望めそうです。



 学名はラテン語やギリシャ語に由来するものが多く、よく出てくる単語もあるため、それらを覚えてしまえば、ある程度ラクに暗記することが出来るかもしれませんね。

 例えば上述のLiriodendronは、ギリシャ語の「lirion(ユリ)」+「dendron(樹木)」の組み合わせであり、ユリノキ属という和属名もそこから来ているとされています。
 チューリップノキなんて別名もありますが…。



 dendron(樹木)という語句は他にも、赤い花を咲かせる木本植物のRhododendron(ツツジ属)=「rhodon(赤・バラ)」+「dendron」や、他の樹木に着生するDendrobium(ラン科)=「dendron」+「bios(生)」など、見た目や生態に由来して使われることもあります。

 まぁ、調べてみると結構人の名前が由来されていることもあるので、全ての学名に使えないのは残念ですが…。


 花屋で見かける植物の名前にも、学名そのままのものがありますが、その名前の由来に思いを馳せてみるのはいかがでしょうか。



安藤匡哉




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