早いもので8月20日を過ぎ、子供たちの夏休みもあと10日ほどになりました。お盆休みを故郷で過ごされた方も多かったのではないかと思います。
5年ほど前から委託栽培試験を行なっている関係で、長野県茅野市へ年に数回訪問しています。ちょうどお盆の前に尋ねると、私にとっては見慣れない植物の加工品がスーパーの一番目につく入り口に並べられていました。
「かんば」と「かとぎ」
案内して下さった方に伺うと「かんば」はダケカンバやシラカンバの樹皮を剥いで乾燥させたもの。「かとぎ」はマコモのことでした。地元の方にとっては、当たり前のものかも知れませんが、どちらもお盆には必要な物のようで、「かんば」は燃やしてご先祖様の霊を迎え入れ、「かとぎ」は編んでゴザを作り、盆棚に敷くそうです。
昔は山に行って、ダケカンバの木を切って皮を剥いで来たり、沼地や湿地に行ってマコモを刈り取って乾燥させて利用していたそうですが、今ではお店で購入してお盆前に準備をするようになったそうです。
また、キクなどの仏花も必需品ですが、その他にも古くからキキョウやオミナエシ、ミソハギなどの切り花が多く利用されてきたそうです。そのため、今でも多くのご家庭の庭先にこのような植物が植えられているようです。
その土地に古くから伝わる文化や習慣、人々の暮らしと植物の密接な関わりを知ることができました。なぜその植物を使うのか? ひとつひとつに理由やいわれがあり、とても興味深いものでした。皆さんの故郷ではどんな植物が使われますか?
(渡辺 均)
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