2017年5月26日金曜日

カラー


 こんにちは、修士年の王啓陽です。

 今回のブログはカラーという植物を紹介したいと思います。



 カラー(Zantedeschia)はサトイモ科オランダカイウ属、アフリカ原産の球根です。
 花壇や鉢物、切り花として幅広く利用されています。

 紹介する前に、ひとつクエスチョンです。



 こちらは331日に丸山さんがブログで紹介していたブーゲンビレアです。
 丸山さんの記事はこちら


 ブーゲンビレアはオシロイバナ科であり、カラーとは属している科も違いますが、同じ器官を有しています。
 みなさんはなにかわかりますでしょうか??



 答えは苞(ほう)です。
 カラーの花弁のように見える部分は、花芽を保護するために葉が変化した「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれるものです。

 花の本体は、苞の内側にある棒状の部分で「肉穂(にくすい)」と呼ばれています。
 ブーゲンビレアも同じく、赤く色づいている部分が苞で、真ん中にある白い部分が本来の花部です。



 続きまして、カラーの育て方についてご紹介します。
 カラーは大きく2つのタイプがあり、湿地型と畑地型に大別されています。


 今回紹介するのは畑地型カラーです。
 生育にはもちろん水分を必要としますが、過湿は好みません。

 日当たりと水はけがよく、温暖で夏は比較的乾燥する場所が適します。
 夏の直射日光では葉焼けしてしまうため、夏の間は明るい日陰や半日陰へ移動させ、鉢内も高温にならないようにしておきます。
 秋以降休眠したら乾燥させて、凍らない場所で冬越しさせます。


 すらりとした草姿で、葉は銀色の斑入りで、形は三角形のやじり形、苞の形は細長い漏斗状・・・とても美しくて、立派な姿ですね。


 花のようで、花ではない…。
 植物はこのような不思議のものがたくさんあります。
 これからも千属ハウスを管理しながら、花の不思議を見つけていきたいと思います。




修士1年:王啓陽

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