ようやく昼には暖かな陽射しを感じる季節となってきましたが、同時に花粉に悩まされる季節ともなりました。
飲み薬の効果も相まって、春のぽかぽか陽気で眠気に誘われています…。
本日の作業では、シクラメンのポット上げをおこないました。
例年12月に開催しているシクラメン祭に向けて、昨年12月に播種したシクラメンの赤ちゃん苗をセルからポットへと移植します。
ひょろっと伸びた子葉の株元には、可愛らしいぷっくりと膨らんだ塊茎が。
まだかなり小さな苗ばかりなので、ポット上げも慎重に行わなければ、今後の生長に大きく影響してしまいます。
おおまかな流れとしては、去年の実習でもおこなったシクラメンの鉢上げと同様のイメージ。
まず、一定以上の水分を含ませた用土をポットに入れますが、この際に『後で沈圧する量』を余分に入れておくため、実際のウォータースペース用のラインよりも多く、すりきり手前までたっぷりと土を入れます。
そして指で予め開けた穴に、ピンセットで救い上げたセル苗を優しく置床します。
この際にセル苗を掴んで無理に押し込むと、葉や根が折れてしまうため、ある程度の深さをもたせた穴をあける必要があります。
次に、指で塊茎周りの土を沈圧し、セル苗がぐらぐら揺れないように安定させてから、
周囲の土を指で押さえ、通常のウォータースペースを確保するまで沈圧します。
これにてポット上げ完了。
塊茎部分がひょっこり顔を覗かせていますが、全体の1/4~1/3程度を地上部に出すことで、塊茎の芽点に光を当てることで芽の生長を促します。
しかし、塊茎自体が非常に小さいため、土の高さを細かく調整する必要があります。
この調整が今後の生長に大きく関わるため、他の大量ポット上げの時のようなスピード重視ではできません。
半年以上先となる大人の姿を想像しながら、優しく丁寧に赤ん坊を抱きあげ、揺りかごに移す気持ちで、黙々と作業に勤しむのでした。
(安藤匡哉)
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