日中は、よく晴れ、穏やかな日が続いています。
最高気温は、3月上旬並みの気温を記録しているようですが、朝夕の冷え込みは、冬を感じさせます。
そんななか、1,000属ハウスでは、とある植物がすくすくと生長しています。
突然ですがここで問題です。
これは何の植物でしょう?
葉の陰に、なにかちらっと見えていますね。
正解は・・・・・
ウツボカズラ属(Nepenthes)の植物でした。
ウツボカズラ属は、ハエトリグサ属(Dionare)とともに、有名な食虫植物のひとつです。
食虫植物は、やせた土地などに自生していることが多く、不足している栄養素を補うために、虫などを捕食するといわれています。
ウツボカズラ属は、現在、約70種が確認されているつる性植物で、葉の先端部分に捕虫器という袋をつけます。
実は、捕虫器が葉の本体で、葉に見える部分は葉柄が広がったもので、偽葉と呼ばれます。
この中には、消化液が含まれた液が溜まっており、虫などが中に落ちた場合、徐々に消化されます。
捕虫器(つき始め、開いた後)
ウツボカズラには、
・インドネシア、オーストラリア、マダガスカルなどに自生し、大きく、高温で多湿な熱帯ジャングルに自生している種類
・低温で乾燥している標高800~1500m山岳に自生している種類
・冷涼で多湿な標高1000~3000mの山岳に自生する種類
などがあります。
このウツボカズラが、1,000属ハウスの仲間入りしたのは、去年の11月初め。
その頃は2.5号ポットに植わっている苗の状態で、もちろん袋はついていませんでした。
1ヶ月ほどで小さな袋がつき始め、2ヶ月経つころには、遠目から見てもわかるくらいの袋となり、先日ついに袋が開きました。
比較的寒さには弱い植物ですが、毎日頑張ってくれている暖房・・・いえ、管理している学生たちのあふれる愛情で(?)、この寒い時期でも、すくすくと生長してくれています。
今日は、ウツボカズラの紹介でしたが、1,000属ハウスには、花はもちろんのこと、観葉植物や野菜など様々なものがあります。
これからも、学生たちで協力し、これらの生長を見守っていきたいと思います。
あわよくば、少しでもハウスの虫を減らしてくれないかと思いながら。
(学生:修士2年 村岡)
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