頭上を見れば、特徴的な葉の形のこんな木が。
そう。イチョウです。
そして転がっているピンポン球は、イチョウの果実、ギンナンですね。
イチョウは裸子植物なので、正確には黄色い果肉部分は外種皮ということになります。
よく見れば、鈴なり。
居酒屋でアテとして出てきて塩をつけて食べる、あるいは茶碗蒸しに入っている、あのエメラルドグリーンで美しくて美味しい部分は、この黄色い外種皮を取り除いて、さらにその中の硬い殻のような内種皮を取り除いた、胚珠の部分です。
外種皮を取り除く場合は、すぐに取り除くこともできますが、素手でやるとかぶれることがあるので、ゴム手袋などをして剥かないといけません。
気長に待てる方は、昔ながらの方法として土に埋めて外種皮が腐るのを待つ、というのもあります。
ただし、外種皮が腐ると、○○○のような(大学のブログに書くにはふさわしくない表現だと思うので書きませんが...)異臭・悪臭がしますので、住宅が建て込んでいるようなところでは、やりにくい方法です。
この異臭、それはそれはすごく臭いんです。街路樹として植えると、その臭いの猛烈さから苦情が出ることもあるそうです。
イチョウは、雌雄異株で、雄株にはギンナンはつきません。
東京都の木として定められている樹種はイチョウ。都のシンボルマークもイチョウの葉ですね。
街路樹としても非常に多く使われています。
ドラマなんかにもイチョウ並木がよく出てきます。でも、鼻をつまみながらイチョウ並木を歩いているドラマは見たことがありませんね。
東京都の街路樹としてのイチョウは、ほとんど雄株で、臭いを考慮したものです。
一方、西の大都市、大阪市の御堂筋のイチョウ並木も有名で、大阪市指定文化財に指定されているほどです。
御堂筋のイチョウは雌木が多くて、秋にはたくさんのギンナンが落ちます。さらには、「銀杏落とし」なる恒例行事もあって、道路管理者がメンテの一環としてギンナンを落とし、多くの市民が、それを拾って帰る、あるいは配布する、という秋の風物詩がありました。現在も続いているのでしょうか。
さすが食道楽の街、大阪ですが、そんな大阪でも最近は、臭いなどに対する苦情も増えていて、雄木への植え替えが進んでいるようです。
臭いはよろしくはありませんが、やはり、ギンナンは旨いもの。
それを都会の真ん中で拾って帰って、自分で加工して食べる、そんな風情が失われていくのは、惜しい気もします。
(金谷)
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