2013年7月24日水曜日

トウキとホッカイトウキ


トウキ(Angelica acutiloba Kitagawa)
ホッカイトウキ(Angelica acutiloba var. sugiyamae Hikino)

どちらも生薬「当帰(とうき)」の原料植物として日本薬局方に規定されています。
それ以外は近縁のものでも「当帰」の原料としては認められていません。


今日はこのトウキとホッカイトウキのセル苗をポット上げしました。
左と右で区別つきますか?




形態的な特徴としては、

葉柄の色がトウキでは濃紫緑色、ホッカイトウキが黄緑色
葉の鋸歯がトウキでは深く、ホッカイトウキでは浅い

などがあります。



改めてみてみるとどうでしょうか?





上がホッカイトウキ、下がトウキです。
なんとなく違うような?


また、幼苗の葉柄はどちらも赤味を帯びることがあり、
葉の形も個体や生育ステージによって異なります。
幼苗で見分けるのはむずかしいですね。



このトウキとホッカイトウキは容易に交雑するため、
トウキでもホッカイトウキでもない植物が誕生するおそれがあります。


ここにはトウキとホッカイトウキ以外にもたくさんの近縁種を扱っているため、
交雑が起きないよう十分に注意して種や系統の維持をしています。

��新藤)


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