2013年7月15日月曜日

趣味家や愛好家ではない方達が積極的に花を育てているという活動を御紹介します。





「葛飾区学校地域応援団」という東京都葛飾区の取り組み。
その設立の趣旨は、学校、家庭、地域が協力し、よりきめ細やかで豊かな教育環境を作り出すために・・・という大きな目的のため、応援団は学校や子供たちへの直接的な活動が中心なのですが、その活動の一つとして、ある小学校の地域応援団は自主的に公園を葛飾区から借りて、花を育てるという活動を行っています。





自主的に公園に花を植えることで、景観の向上はもちろん、水やり作業や除草などに地域住民が積極的に公園に出ることで、放課後や休日などの子供たちへの声かけができること、父兄以外の地域住民とのコミュニケーションがはかれること、不審者などへの防犯にも役立つなどの理由があるようです。




そこで、私がよばれたわけですが・・・。 



しかし、ほとんど花をご存知ない方達に、花を植え、育ててもらい、なおかつ失敗せずに公園の花壇をそこそこ年中綺麗に彩らなくてはならない・・・。

 

そこで、初めからデザインや植栽、植物に凝った花壇にはしないで、無理なく季節の花を楽しむことができる花壇づくりを目標にしました。



極端な話ですが、とりあえず水さえかけておけばある程度楽しむことができる花壇が理想です。植替えや除草などの人手の必要な作業は、地域応援団の方達だけではなく、町内会の皆さんの応援もありました。



そこで、この花壇に使う植物は、開花期が長い一年草と季節感のある宿根草を中心に植え付けました。その中にゴマやワタなどの子供たちが喜びそうな植物も取り入れています。










応援団と町内会の方達による除草作業













5月に植え付けた夏秋花壇 雑草がかなり伸びてきました。











除草後 










3年目になる踊りハボタンもあります!












3年目のハボタンの茎 直径は3cm以上!











ゴマの花











ワタ





葛飾区のこの活動を御支援して8年目になりますが、植物生産側の立場からみると様々な問題もあります。



①苗代が高すぎるため、花壇を維持するために十分な苗を確保することができない。


②購入するポット苗が大きすぎる。さらに、花が咲き過ぎていて根がまわり過ぎているため、花壇に植え付けても活着しにくい。その後の水管理が大変。


③ポット苗に植物成長調整剤(矮化剤)がかけられているため、植物が大きくならない。もしくは、ある時突然に大きくなってしまう。


④花色は豊富だが、暑さや寒さに強い品種がなくなってしまった。


⑤身近な花店で売られている宿根草の品目が少なく選択の幅が少ない。


⑥自治体から配布される種子の発芽率が極端に低い。また、素人では発芽させることができない。




これに加え、地域のこのような活動にボランティアとして一緒に支援・指導できる植物の知識のある人が少ないことが挙げられます。




長く花の消費の低迷が叫ばれていますが、地域・消費者の皆さんに本当に必要とされ、楽しんで頂ける花をもう一度考えてみてはいかがでしょう。



  (渡辺均)


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    花作りの簡単な基礎知識があれば誰でも手入れができるのに、それを教えられないもどかしさがあります。そのことは現場を知らない上から目線の学者や役所では見えてこない。現場を知った人でないと分からない。町内の花壇作りの指導者を養成したいですが、指導者を指導する人材が必要です。
    早速このブログを見ています。除草後の花壇の色合いが素敵です。koizumi

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