2012年9月22日土曜日

おはようございます。




千葉大学苗生産部にある特徴的な設備のひとつに、
苗テラスがあります。

気温や照度、二酸化炭素量、灌水を自動で制御でき、
小規模の植物工場のような機能を持つ苗テラスでは、
現在、夏の暑さに弱い幼苗や高山植物などが優先的に栽培されています。

昼温23℃、夜温18℃、CO2濃度1000ppmの環境は
植物にとって非常に快適な条件ですが
同時にコバエにとっても快適な場所のようで・・・・・





自動で灌水をする場合、
生育にあまり水を必要としない植物は
用土が多湿となり、コバエのエサとなる
藻が生えやすくなります。

さらに空気や培養液を循環させるシステムであることから、
苗テラス内での薬散は難しく、外へ出す手間がかかります。
薬散の時だけ飛んで離れ、また戻ってくるツワモノも多いため、
なかなか発生を抑えられません。





そこで、



めんつゆと洗剤を混ぜたコバエの誘引や、





強力粘着テープを使用したコバエトラップを作成するなど
地道な工夫しています。



しかし、こうしたトラップは効果は目に見えるものの、
生き延びたコバエが、次の世代を繁栄させる方が圧倒的に早く、
薬散と上手く組み合わせなくてはコバエには勝てません。。。。。







もう少し寒くなるまで、
コバエとの戦いは続く見込みです。





(池田)
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3 件のコメント:

  1. SECRET: 0
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    コバエ退治に悩まされている農家です。
    コバエで検索してこちらの記事にたどりつきました。
    当方、沖縄で観葉農家をやっているのですが、昨年からコバエ発生に悩まされています。
    もし差し支えなければ、薬散に使用している農薬の名前を教えて下さい。

    返信削除
  2. SECRET: 0
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    トーマスさま
    コメントありがとうございます。
    コバエ対策についてですが、
    苗生産部で使用している農薬は一般的なものです(オルトラン水和剤など)。
    コバエにもいろいろ種類があるようで、
    苗テラス内で発生で発生しているコバエは
    チョウバエ類とキノコバエ類です。
    チョウバエの方は植物に直接の害は無いのですが、キノコバエ類の方は、
    幼虫が植物の根を食害します。
    苗テラス内は完全閉鎖型ですが、扉の開閉時や靴底の土、衣服についていたり、ポット苗・鉢花・発芽まで1か月以上かかる植物のセル苗などを移動したときに、用土内に卵または幼虫の状態で侵入してきます。
    まずは、侵入原をできるだけ少なくし、発生している周囲の環境をきれいにする
    などの、物理的防除が必要です。
    苗テラスを使用している生産者の多くは「エアーカーテン」や「消毒用マット」等を併用しています。
    植物の少ない時期に次亜塩素酸で器具を消毒するのも有効だと思います。
    苗生産部の苗テラス内は基本的に農薬散布を禁止している為、
    植物は一旦外にだし、オルトラン水和剤を薄めに希釈してセル苗に灌注したりしています。
    コバエの卵は約2日で孵化し、2週間で成虫になります。
    成虫用と幼虫用の農薬をタイミングを計って定期的に散布することをお勧めします。
    今後とも花卉・苗生産ブログをよろしくお願い致します。

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  3. SECRET: 0
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    ご回答ありがとうございます。
    こちらでもオルトランを使用しておりましたが、
    あまり効果が上がりませんでした。
    恐らく、散布するタイミングの問題もあるかもしれません。
    頂いた回答を参考に試してみます。
    この度はありがとうございました。

    返信削除