2020年9月21日月曜日

オウレンの早期育苗 ~苗作りを1年短縮!~

猛暑は峠を越えたようですが、相変わらず湿度は高く、例年の秋らしさは未だに感じられません。温室内で栽培されているダンギクやオケラが咲き始め、いつもより開花が早いような気がします。

 

さて、今年の2月に生薬原料として用いられるオウレンの早期育苗の話題について書きましたが、今回はその続報です。

 

217日のブログは、以下をご参照下さい。

http://naeseisan2.blogspot.com/2020/02/blog-post_17.html

 

その後、ポットに上げて寒冷紗をかけたハウス内で育苗を続けました。発芽してから約1年が経過しましたが、すでに本葉が10枚を超え、定植可能な苗が完成しました。

 


発芽から約1年が経過したオウレン

 

 

一方、下の画像は慣行法で栽培した苗です。露地に置いて、昨年の10月に播種したものです。今年の3月に発芽し、現在、本葉が23枚展開しています。

 

 


慣行法で栽培したオウレンの苗

 

 

並べてみると一目瞭然ですね。

 


 

通常のオウレンの畑栽培では、苗作りに種子を播いてから2年を要しますが、この方法ですと約1年で苗ができることが明らかになりました。定植から収穫まで、さらに4年を要しますので、今後は収穫までの栽培期間の短縮方法を検討していきたいと思います。息の長い研究が続きます。

 

(渡辺 均)

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